自転車にリアキャリアを取り付けるべきか、悩んでいる方は少なくありません。同時に、リアキャリアの必要性に疑問を感じていたり、デメリットを気にされているのではないでしょうか。実際にリアキャリアが不要かどうかは、自転車の使用目的やライフスタイルによって大きく異なります。
本記事では、リアキャリアの選び方から取り付け方法、さらには不要になった場合の対処法まで詳しく解説します。取り付けることで得られる利便性や、重量増加やデザインの変化といったデメリットを比較し、自分にとって適切かどうかを判断する材料にしてください。
また、カゴをつけるならフロントかリアキャリアか、どちらが適しているのか迷われる方も多いでしょう。それぞれの特徴を理解し、自転車の用途に合った選択をすることが重要です。さらに、リアキャリア取り付けにおすすめのバッグを活用すれば、荷物をより安全かつ便利に運搬することができます。
さらに、ロードバイクにおすすめのリアキャリアや、シティーサイクルにおすすめのリアキャリアのおすすめ商品や、リアキャリア取り付け時の注意点、リアキャリアを外す方法についても紹介しますので、こちらも参考にしてください。

自転車をより快適に活用するために、ご自身のライフスタイルに合った最適な選択を見つけていただければ幸いです。
【記事のポイント】
1.自転車リアキャリアの、必要性を判断できる
2.メリットデメリットを、比較できる
3.選び方や取り付け・取り外しを学べる
4.フロントカゴとの違いや、適したバッグを知れる
自転車リアキャリアはいらない?本当に必要か…


- リアキャリアの必要性とは?
- リアキャリアのメリットデメリット
- リアキャリアの選び方
- リアキャリア取り付け時の注意点
- リアキャリアを外す方法
リアキャリアの必要性とは?


自転車にリアキャリアを取り付けることで、荷物を運ぶ際の負担を大幅に軽減できます。特に、「通勤・通学・買い物・長距離のツーリング」では、荷物を背負わずに運べるため、快適に走行できるのが魅力です。
一方で、リアキャリアが必ずしも全員に必要とは限りません。荷物をあまり運ばない人や、自転車の軽快さを重視する人にとっては、取り付けるメリットが少ない場合もあります。そのため、自分のライフスタイルや用途に合わせて必要性を判断することが大切です。
例えば、毎日の通勤でリュックを背負うのが負担に感じる場合は、リアキャリアを活用してバッグを固定すれば、快適な移動が可能になります。逆に、短距離移動が中心で荷物を持ち運ぶ機会が少ない場合は、不要と考えてもよいでしょう。
また、前カゴと比べてリアキャリアはハンドルの操作性を損なわないという利点があります。前カゴに重い荷物を載せるとハンドルが振られやすくなりますが、リアキャリアなら自転車のバランスを保ったまま安定して運搬できます。
このように、リアキャリアの必要性は自転車の使用目的によって変わります。



荷物を運ぶ機会が多いなら、取り付けることでより快適な自転車ライフを実現できるでしょう。
リアキャリアのメリットデメリット
リアキャリアを取り付けることで、自転車の利便性が向上しますが、一方でデメリットも存在します。ここでは、リアキャリアのメリットとデメリットを具体的に解説します。
メリット | デメリット |
---|---|
荷物を背負わずに運べる | 自転車の重量が増える |
前カゴよりも安定感がある | デザイン性が損なわれることがある |
積載量を増やせる | 取り付けが難しい場合がある |
パニアバッグが使用できる | 段差や駐輪時に転倒のリスクが増す |
メリット


1.荷物を背負わずに運べる
リアキャリアがあると、荷物を自転車に固定できるため、リュックを背負う必要がなくなります。特に通勤や通学で長時間自転車に乗る場合、背中のムレや肩への負担を軽減できるのが大きな利点です。
2.前カゴよりも安定感がある
前カゴに荷物を載せると、ハンドルが振られて操作しづらくなることがあります。しかし、リアキャリアなら自転車の重心が低く、バランスを崩しにくいため、安全な走行が可能です。
3.積載量を増やせる
リアキャリアにはカゴやバッグを取り付けることができ、荷物の量に応じたカスタマイズが可能です。特にツーリングや買い物の際に、多くの荷物を運べるのは大きな魅力です。
4.パニアバッグが使用できる
専用のパニアバッグを取り付けることで、さらに効率的に荷物を運べます。荷物の重さを左右に分散できるため、バランスを取りやすく、長距離移動にも適しています。
デメリット


1.自転車の重量が増える
リアキャリアを取り付けることで、車体の重量が増加します。特にスポーツバイクのように軽さが求められる自転車では、走行性能に影響を与える可能性があります。
2.デザイン性が損なわれることがある
スタイリッシュなクロスバイクやロードバイクにリアキャリアを装着すると、見た目の印象が変わる場合があります。スッキリしたデザインを好む人にとっては、デメリットに感じることもあるでしょう。
3.取り付けが難しい場合がある
自転車の種類によっては、リアキャリアの取り付けが簡単ではないことがあります。特に、ダボ穴(キャリアを固定するためのネジ穴)がない車体や、ディスクブレーキ搭載モデルでは、専用のアタッチメントが必要になる場合があります。
4.段差や駐輪時に転倒のリスクが増す
荷物をリアキャリアに載せると、重心が高くなり、段差を越えるときや駐輪時にバランスを崩しやすくなることがあります。特に重い荷物を積載する場合は注意が必要です。
このように、リアキャリアには便利な点が多い一方で、いくつかのデメリットも存在します。



自転車の用途や個人のライフスタイルに合わせて、取り付けるかどうかを検討するとよいでしょう。
リアキャリアの選び方


リアキャリアを選ぶ際には、自転車の種類や用途に適したものを選ぶことが重要です。間違ったキャリアを選んでしまうと、取り付けできなかったり、荷物を安定して運べなかったりする可能性があります。
ここでは、リアキャリアを選ぶ際のポイントを解説します。
1.取り付け可能なタイプを確認する
リアキャリアには、ダボ穴を利用して固定するタイプと、シートポストやクイックリリース部分に取り付けるタイプがあります。
ダボ穴固定タイプ:クロスバイクやシティサイクルの多くに適しており、安定感が高い。重い荷物の運搬に向いている。
シートポスト固定タイプ:ロードバイクやダボ穴のない自転車向け。簡単に脱着できるが、耐荷重が低い。
クイックリリース固定タイプ:キャリパーブレーキのロードバイクなどに取り付けるタイプ
で、後輪のクイックリリースと一体化して固定する。
自転車のフレーム構造やダボ穴の有無を確認し、適切な取り付け方式のリアキャリアを選びましょう。
2.耐荷重をチェックする
リアキャリアの耐荷重は、一般的に10kg~50kgと幅広く設定されています。
10~15kg程度:軽量な荷物向け。通勤・通学用のバッグを載せるなら十分。
20~30kg程度:ツーリングやキャンプなど、多めの荷物を運びたい場合におすすめ。
50kg以上:業務用や重い荷物の運搬向け。ただし、自転車本体の強度も考慮する必要がある。
荷物の量を想定し、余裕のある耐荷重を選ぶことで、安全に使用できます。
3.素材による違いを知る
リアキャリアの主な素材には、「アルミ」「スチール」があります。それぞれの特徴を比較して、用途に合ったものを選びましょう。
アルミ製:軽量で錆びにくい。スポーツバイクや街乗り向け。
スチール製:頑丈で耐久性が高いが、重め。ツーリングや長距離移動に向いている。
価格帯も異なるため、予算とのバランスも考慮するとよいでしょう。
4.バッグやカゴの取り付けに対応しているか
リアキャリアの種類によって、取り付けられるバッグやカゴが異なります。
パニアバッグ対応モデル:サイドにバッグを取り付けられる。ツーリングや通勤・通学に便利。
天板付きキャリア:リアボックスや大きめの荷物を載せるのに適している。
拡張可能なタイプ:オプションパーツを追加できるモデルもある。
積載する荷物の種類に応じて、最適なキャリアを選びましょう。
5.ブレーキとの干渉をチェック
ディスクブレーキ搭載の自転車では、通常のリアキャリアが干渉することがあります。その場合は、ディスクブレーキ対応モデルを選ぶ必要があります。また、キャリパーブレーキのロードバイクでは、キャリアをクイックリリース部分に固定するタイプを選ぶと取り付けやすくなります。
6.取り付け方法の簡便さを考慮する
リアキャリアの中には、工具なしでワンタッチで取り付け・取り外しができるモデルもあります。頻繁にキャリアを使わない場合は、着脱が簡単なタイプを選ぶと便利です。一方で、長期間使用するなら、ボルトでしっかり固定できるモデルのほうが安定します。
このように、リアキャリアを選ぶ際は「自転車の種類・用途・取り付け方法」などを、総合的に考慮することが大切です。



適切なキャリアを選ぶことで、自転車の利便性を最大限に活かすことができます。
リアキャリア取り付け時の注意点
リアキャリアを取り付ける際には、自転車の構造や適合性を確認し、正しい方法で設置することが重要です。ここでは、安全にリアキャリアを取り付けるための注意点を解説します。


1.ダボ穴の有無を確認する
リアキャリアは、フレームのダボ穴(ネジ穴)を利用して固定するタイプが一般的です。自転車にダボ穴がない場合は、「シートポスト固定タイプ」「クイックリリース固定タイプ」を選ぶ必要があります。事前に自転車の構造を確認し、適合するリアキャリアを選びましょう。
2.フレームの耐久性を考慮する
カーボンフレームの自転車には、リアキャリアの取り付けが推奨されていません。カーボンは軽量で剛性が高いものの、局所的な荷重には弱く、キャリアを固定することでフレームが破損する恐れがあります。アルミやクロモリ(鉄)フレームであれば問題ありませんが、耐荷重を考慮して選びましょう。
3.ディスクブレーキとの干渉に注意する
ディスクブレーキ搭載の自転車に通常のリアキャリアを取り付けると、ブレーキローターやキャリパーに干渉する可能性があります。そのため、ディスクブレーキ対応のリアキャリアを選ぶか、専用のアダプターを使用する必要があります。取り付け前にブレーキ周りのクリアランスを確認しておきましょう。
4.取り付けボルトの締め付けを適切に行う
リアキャリアを固定するボルトが緩んでいると、走行中にキャリアがガタついたり外れたりする恐れがあります。適切なトルクで締め付けることが大切です。特に、走行中の振動によってボルトが緩むことがあるため、定期的に締め直すようにしましょう。ネジの緩みを防ぐために「ネジ緩み防止剤(ロックタイト)」を、使用するのも有効です。
5.荷物の重心バランスを考える
リアキャリアに荷物を積載すると、重心が後方に寄るため、走行時のバランスが変わります。特に重い荷物を高い位置に積むと、ハンドリングが不安定になることがあります。できるだけ低い位置に荷物を固定し、左右のバランスを均等にすることが大切です。パニアバッグを使う場合は、左右に均等に荷物を分けると安定しやすくなります。
6.リアキャリアとサドルのクリアランスを確保する
自転車のフレームサイズによっては、リアキャリアを取り付けた際にサドルと干渉することがあります。特に、小さめのフレームやスローピングフレームの自転車では、リアキャリアの取り付け位置が高くなりやすいため、サドルの高さと干渉しないか確認が必要です。
7.リアキャリアがタイヤや泥除けに接触しないか確認する
リアキャリアの取り付け位置によっては、タイヤや泥除けに接触することがあります。走行時にタイヤと擦れると、パーツの摩耗や異音の原因になるため、十分なクリアランスを確保しましょう。取り付け後は、実際に自転車を動かしてみて、干渉がないかチェックすることをおすすめします。
8.ライトや反射板の位置を調整する
リアキャリアを取り付けると、もともと自転車についているリアライトや反射板が隠れてしまうことがあります。安全のためにも、キャリアの後部にライトやリフレクターを移設するか、追加のリアライトを取り付けるとよいでしょう。夜間の視認性を確保することで、安全性を高めることができます。
9.積載重量を超えないようにする
リアキャリアには耐荷重が設定されています。これを超える重量の荷物を載せると、キャリアが破損したり、自転車のフレームに負荷がかかる可能性があります。耐荷重の範囲内で使用し、必要以上に重い荷物を積まないよう注意しましょう。
10.定期的なメンテナンスを忘れない
リアキャリアは長期間使用すると、ボルトの緩みやフレームとの接触部分の摩耗が発生することがあります。安全に使用するためには、定期的に各部を点検し、必要に応じて締め直しやパーツ交換を行うことが重要です。特に長距離ツーリングや荷物を多く積む場合は、こまめなチェックを心がけましょう。
このように、リアキャリアの取り付けにはさまざまなポイントがあります。



適切なキャリアを選び、正しい取り付けとメンテナンスを行うことで、安全で快適な自転車ライフを実現できます。
リアキャリアを外す方法


リアキャリアを取り外したい場合、正しい手順で作業を進めることで、安全かつスムーズに取り外しが可能です。ここでは、リアキャリアの取り外し方法を詳しく解説します。
1.必要な工具を準備する
リアキャリアを外すには、基本的に以下の工具が必要です。
六角レンチ(アレンキー):多くのキャリアは六角ボルトで固定されているため、適切なサイズのものを用意する。
スパナまたはモンキーレンチ:ナットで固定されている場合に必要。
プラスドライバー:キャリアの種類によっては、ネジ止めされていることがある。
作業前に、工具が揃っているか確認しておくとスムーズに進められます。
2.キャリアに載せた荷物やアクセサリーを外す
リアキャリアにバッグやカゴを取り付けている場合は、先にすべて取り外します。また、固定用のゴムバンドやロープ、取り付けたリアライトや反射板なども外しておきましょう。不要なものを外しておくことで、作業がしやすくなります。
3.固定ボルトを緩める
リアキャリアは通常、以下の2か所で固定されています。
- フレーム側のダボ穴(後輪の近く)
- シートステー付近(サドル下のフレーム部分)
まずは、シートステー側のボルトを緩め、その後、フレーム側のボルトを緩めます。どちらも完全に外す前に、少しずつ緩めるとスムーズに作業が進みます。
4.ボルトやナットをなくさないように保管する
リアキャリアを取り外した際に、使用していたボルトやナットを紛失しないように注意しましょう。今後、再びキャリアを取り付ける可能性がある場合は、ビニール袋や小さなケースにまとめて保管しておくと便利です。
5.キャリアを慎重に取り外す
すべてのボルトを緩めたら、リアキャリア本体をゆっくり持ち上げて外します。無理に引っ張るとフレームを傷つける可能性があるため、キャリアの取り付け位置を確認しながら、慎重に作業を進めましょう。
6.取り外し後のフレームをチェックする
リアキャリアを外した後、取り付け部分のフレームに傷や汚れがないか確認しましょう。取り付け跡が残っている場合は、布で拭き取るか、錆びや傷が気になる場合はタッチアップペイントを施すと良いでしょう。
7.リアライトや反射板の位置を調整する
リアキャリアにリアライトや反射板を取り付けていた場合、取り外すと視認性が低下することがあります。そのため、新たにシートポストやサドル後部にライトを移設し、安全性を確保することをおすすめします。
8.不要なボルト穴はキャップで保護する
ダボ穴を使用していた場合、キャリアを外した後にボルト穴がむき出しになります。そのまま放置すると、水や汚れが入り込み、錆びる原因になるため、ゴム製のキャップやボルトを再び締めて塞いでおくと安心です。
このように、リアキャリアを取り外す際は、適切な手順を踏むことでスムーズに作業が進みます。



自転車の用途に応じて、リアキャリアを外したり再度取り付けたりすることで、より快適な走行環境を整えることができます。
自転車リアキャリアがいらない?おすすめの商品


- カゴをつけるならフロントかリアキャリアか?
- リアキャリア取り付けにおすすめのバッグ
- ロードバイクにおすすめのリアキャリア
- シティーサイクルにおすすめのリアキャリア
- 自転車のリアキャリアに関するよくある質問
カゴをつけるならフロントかリアキャリアか?


自転車にカゴを取り付ける際、「フロント(前カゴ)」「リアキャリア(後カゴ)」のどちらが適しているかを考えることは重要です。ここでは、フロントとリアキャリアのカゴの違いを比較し、それぞれの特徴を解説します。
フロントカゴの特徴とメリット
1.荷物を確認しやすい
フロントカゴは前方にあるため、走行中でも荷物の状態を視認できます。特に貴重品や小さな荷物を入れる際に安心感があります。
2.荷物の出し入れがしやすい
停車時にすぐに荷物を取り出せるため、買い物や短距離の移動に便利です。
3.多くの自転車に対応している
シティサイクルやクロスバイクの一部には、フロントカゴ用の取り付け穴が標準装備されていることが多く、取り付けやすいモデルが豊富です。
フロントカゴのデメリット
1.ハンドル操作に影響を与える
荷物の重量が増えると、ハンドルが重くなり、操作しづらくなることがあります。特に、重い荷物を入れると、走行中にふらつく原因になります。
2.スポーツバイクには向かない
ロードバイクやクロスバイクの多くは、フロントカゴの取り付けを前提としていません。そのため、無理に取り付けるとバランスが崩れることがあります。
リアキャリアのカゴの特徴とメリット
1.ハンドル操作が安定する
荷物が後方にあるため、ハンドルの動きに影響を与えず、スムーズな操作が可能です。特に、重い荷物を運ぶ場合には安定感があります。
2.大きな荷物も運べる
フロントカゴに比べてリアキャリアのカゴは大きなサイズのものが多く、買い物やツーリング時の荷物運搬に適しています。
3.見た目がスマートに仕上がる
スポーツバイクでも後付けできるモデルがあり、比較的スタイリッシュな外観を維持できます。
リアキャリアのカゴのデメリット
1.荷物の出し入れがしにくい
停車時にいちいち後ろを振り返って荷物を取り出す必要があるため、使い勝手がやや悪くなることがあります。
2.自転車を押すときにバランスを崩しやすい
荷物が後方に集中すると、駐輪時や押し歩きの際にバランスを崩しやすくなることがあります。特に、スタンドを立てた状態で重い荷物を積むと、自転車が倒れやすくなります。
3.取り付けにはリアキャリアが必要
リアカゴを装着するには、リアキャリア(荷台)が必要になります。キャリアがない自転車の場合は、別途キャリアを購入し、取り付ける必要があります。
どちらが適しているか?用途別の選び方
「通勤・通学や短距離移動が多い場合」 → フロントカゴがおすすめ
「買い物や荷物を多く運ぶことが多い場合」 → リアキャリアのカゴがおすすめ
「スポーツバイクに取り付ける場合」 → リアキャリアのカゴが向いている
このように、フロントカゴとリアキャリアのカゴにはそれぞれ利点と欠点があります。



自転車の用途や使用環境に応じて、適切なカゴを選ぶことが快適な走行につながります。
こちらの記事「自転車のキャリーケース運び方って?基本ポイントと注意点を解説」も、参考にしてください。
リアキャリア取り付けにおすすめのバッグ
リアキャリアを取り付けたら、次に考えたいのが「どのようなバッグを使うか」です。ここでは、それぞれの特徴や用途を解説し、どのバッグが最適かを紹介します。
1.パニアバッグ|荷物を分散して安定させたい人向け
パニアバッグは、リアキャリアの両サイドに取り付けるバッグで、大容量の荷物を運ぶのに適しています。


- 左右に荷物を分けることでバランスが取れる
- キャンプやツーリングに最適
- 防水仕様のモデルが多い
- 取り外しが手間になることもある
- 狭い道では取り回しに注意が必要
- ORTLIEB(オルトリーブ)バックローラークラシック:完全防水で耐久性が高く、長距離ツーリングにも最適。
- ROSWHEEL(ロスホイール)トラベルシリーズ:低価格ながら、機能性に優れたモデルで初心者にもおすすめ。
2.トランクバッグ|日常使いに便利な小型バッグ
トランクバッグは、リアキャリアの上部に固定するバッグで、日常の買い物や通勤に向いています。


- コンパクトでシンプルなデザイン
- 荷物の取り出しがしやすい
- バッグの取り外しが簡単
- 積載量がパニアバッグより少ない
- 高重心になるため、荷物を積みすぎると不安定になる
- TOPEAK(トピーク)MTXトランクバッグDX:専用のレールでワンタッチ着脱が可能。
- ROCKBROS(ロックブロス)リアバッグ:軽量でデザイン性が高く、普段使いにも適したモデル。
3.ストラップ&ネット固定|フレキシブルに使いたい人向け
荷物を直接キャリアに固定する方法もあり、用途に応じて柔軟に使えます。ゴムバンドやストラップを使えば、さまざまな形状の荷物を積載できます。
- バッグを選ばず、どんな荷物にも対応可能
- コストが安い
- 軽量で、キャリアのデザインを損なわない
- 荷物の固定に手間がかかる
- 防水性がない
- bungee cargo net(バンジーカーゴネット):ゴム製で伸縮性があり、荷物をしっかり固定できる。
- ROK straps(ロックストラップ):耐久性が高く、長距離ツーリングにも向いている。
【用途別のおすすめ】
「通勤・通学なら? 」→ トランクバッグ
「ツーリングや長距離移動なら?」 → パニアバッグ
「買い物や日常の荷物運搬なら?」 → ストラップ&ネット固定
このように、リアキャリアに取り付けるバッグは用途に応じて選ぶことが重要です。



どのバッグが最適かを検討し、快適な自転車ライフを実現しましょう。
ロードバイクにおすすめのリアキャリア


ロードバイクにリアキャリアを取り付けることで、荷物の運搬が可能になり、ツーリングや長距離ライドが快適になります。ここでは、ロードバイクに適したリアキャリアの選び方と、おすすめモデルを紹介します。
ロードバイクにリアキャリアを取り付ける際のポイント
ロードバイクは、一般的なシティサイクルやクロスバイクとは異なり、リアキャリアの取り付けが難しい場合があります。購入前に以下の点を確認しましょう。
1.フレームにダボ穴があるか
ダボ穴がない場合、シートポストやクイックリリースに取り付けるキャリアを選ぶ必要があります。
2.シートポストの形状に注意
エアロ形状のシートポストでは、通常のシートポスト固定型キャリアが取り付けられないことがあります。
3.フレーム素材に配慮する
カーボンフレームのロードバイクには、強い負荷がかかるキャリアの取り付けが推奨されていません。アルミやクロモリフレームであれば比較的問題なく取り付け可能です。
ロードバイクに適したリアキャリアの種類
ロードバイク向けのリアキャリアには、大きく分けて以下の3種類があります。
1.シートポスト固定型
シートポストにクランプで固定するタイプで、ダボ穴がないロードバイクにも取り付け可能。軽量で脱着が簡単な点が特徴です。
メリット:取り付けが簡単で、必要ないときは取り外せる。
デメリット:耐荷重が10~15kg程度と低めで、重い荷物には不向き。
2.クイックリリース固定型
後輪のクイックリリース部分を利用して取り付けるタイプ。ダボ穴がなくても対応可能で、比較的しっかりと固定できる。
メリット:安定感があり、ツーリングにも使える。
デメリット:車輪固定部を利用するため、適合するか事前に確認が必要。
3.ダボ穴固定型
フレームにダボ穴がある場合は、通常のリアキャリアを取り付けることが可能。安定性が高く、重い荷物を積める。
メリット:耐荷重が大きく、ツーリングやキャンプにも対応可能。
デメリット:ダボ穴の有無に左右されるため、全てのロードバイクには対応しない。
ロードバイクにおすすめのリアキャリア
ロードバイクに適したリアキャリアを厳選し、特に人気のあるモデルを紹介します。
1.TOPEAK(トピーク) MTX ビームラック EX
特徴:シートポスト固定型で、ワンタッチで取り外し可能。
耐荷重:9kg
おすすめポイント:トピークの専用バッグ「MTXトランクバッグ」をワンタッチで装着でき、日常使いにも便利。
2.IBERA(イベラ) PakRak シートポストキャリア
特徴:シートポストにクイックリリースで固定する軽量キャリア。
耐荷重:10kg
おすすめポイント:防水バッグの「PakRak」シリーズと併用可能で、シンプルなデザインがロードバイクに馴染む。
3.MINOURA(ミノウラ) RC-1000 リアキャリア
特徴:クイックリリース固定型で、ロードバイクにも対応可能。
耐荷重:7kg
おすすめポイント:軽量で見た目を損なわず、最低限の荷物を運ぶのに適している。
4.TOPEAK(トピーク) スーパー ツーリスト DX
特徴:ダボ穴固定型で、長距離ツーリングにも対応可能。
耐荷重:25kg
おすすめポイント:パニアバッグと組み合わせやすく、安定した荷物運搬が可能。
このように、ロードバイクにリアキャリアを取り付ける際は、自転車の構造や用途に合わせた選択が重要です。



適切なモデルを選び、快適なライドを実現しましょう。
シティーサイクルにおすすめのリアキャリア


シティーサイクル(いわゆるママチャリや軽快車)にリアキャリアを取り付けることで、荷物の運搬がしやすくなり、通勤・通学や買い物などの日常利用に便利になります。
ここでは、シティーサイクル向けのリアキャリアの選び方とおすすめのモデルを紹介します。
シティーサイクル向けリアキャリアの選び方
シティーサイクルにリアキャリアを取り付ける際は、以下のポイントを、確認しましょう。
1.車体に取り付け穴(ダボ穴)があるかを確認する
多くのシティーサイクルにはリアキャリア取り付け用のダボ穴があるため、基本的に問題なく装着できます。ただし、一部の軽量モデルでは穴がない場合もあるため、購入前にチェックが必要です。
2.耐荷重を確認する
通常のリアキャリアは10kg程度の耐荷重がありますが、買い物用や子ども用のチャイルドシートを取り付ける場合は、25kg以上の耐荷重があるものを選びましょう。
3.形状を用途に合わせて選ぶ
シンプルな荷台タイプ:荷物を紐やゴムバンドで固定でき、シンプルな使い勝手が魅力。
カゴ一体型タイプ:最初からカゴがついており、大きな荷物をそのまま入れられる。
チャイルドシート対応タイプ:後部に子どもを乗せるための設計になっており、頑丈なフレームが特徴。
シティーサイクル向けのおすすめリアキャリア
ここでは、シティーサイクルに適したリアキャリアをいくつか紹介します。
1.昭和インダストリーズ RCX-100
特徴:シンプルなデザインのリアキャリアで、日常的な荷物運搬に最適。
耐荷重:18kg
おすすめポイント:軽量で取り付けが簡単。街乗りや買い物向け。
2.OGK技研 うしろキャリア YC-001
特徴:シティーサイクル専用のリアキャリアで、多用途に使える。
耐荷重:27kg(チャイルドシート対応)
おすすめポイント:頑丈な設計で、子どもを乗せるチャイルドシートを装着可能。
3.MARUTO(大久保製作所)後用サイクルキャリア
特徴:リアキャリアとカゴが一体化した設計で、買い物に最適。
耐荷重:15kg
おすすめポイント:荷物をそのまま載せられ、カゴの脱着も可能。
4.Panasonic(パナソニック)頑丈リアキャリア
特徴:電動アシスト自転車にも対応した強度の高いリアキャリア。
耐荷重:30kg
おすすめポイント:重い荷物を運ぶ人に向いている。
このように、シティーサイクルのリアキャリアは用途に応じて選ぶことが重要です。



自分のライフスタイルに合ったキャリアを見つけ、より便利な自転車ライフを楽しみましょう。
自転車のリアキャリアに関するよくある質問


リアキャリアを取り付ける際、多くの人が疑問に思う点がいくつかあります。ここでは、リアキャリアの取り付け方法や選び方、実用性に関するよくある質問をまとめました。
- リアキャリアはどの自転車にも取り付けられる?
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リアキャリアはどの自転車にも取り付けられる?
リアキャリアはすべての自転車に取り付けられるわけではありません。取り付けるためには、フレームに「ダボ穴」というボルトを固定するための穴があるかを確認する必要があります。
特に、クロスバイクやロードバイクの一部にはダボ穴がないモデルもあり、その場合はシートポストやクイックリリースに固定するタイプのキャリアを選ぶ必要があります。
- リアキャリアの耐荷重はどのくらい?
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リアキャリアの耐荷重はどのくらい?
リアキャリアの耐荷重は製品によって異なりますが、一般的には10kg〜30kg程度です。通勤・通学用の軽量なキャリアは10kg前後、キャンプやツーリング向けのキャリアは25kg以上の耐荷重があるものが多いです。また、チャイルドシートを取り付ける場合は、27kg以上の耐荷重が推奨されます。
- リアキャリアの取り付けには特別な工具が必要?
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リアキャリアの取り付けには基本的に「六角レンチ」「スパナ」が必要です。車体によってはプラスドライバーや専用のアダプターが必要になることもあります。取り付け時には、自転車のフレームに負荷をかけすぎないよう注意しながら作業を進めることが大切です。
- フロントキャリア(前カゴ)とリアキャリア、どちらが便利?
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荷物の運搬には、フロントキャリアとリアキャリアの両方にメリットがあります。フロントキャリア(前カゴ)は荷物の出し入れがしやすく、短距離の移動に向いています。一方、リアキャリアは荷物の重量によるハンドリングへの影響が少なく、安定した走行が可能です。
- リアキャリアにパニアバッグは取り付けられる?
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パニアバッグは、リアキャリアの側面に取り付けるバッグで、多くのツーリング向けキャリアに対応しています。ただし、キャリアの形状によっては取り付けられない場合もあるため、購入前に「パニアバッグ対応」と記載があるか確認することが大切です。
- カーボンフレームの自転車にリアキャリアを付けても大丈夫?
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カーボンフレームのロードバイクやクロスバイクには、リアキャリアの取り付けが推奨されない場合があります。カーボンは金属に比べて耐衝撃性が低いため、リアキャリアの固定による圧力がかかると、フレームが破損するリスクがあります。
- リアキャリアにカゴを取り付けることはできる?
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リアキャリアに後付けのカゴを取り付けることは可能です。ただし、カゴの固定方法によっては走行時にぐらつくことがあるため、専用の固定金具を使用することをおすすめします。
- リアキャリアを外したいときはどうすればいい?
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リアキャリアを外すには、取り付けたボルトを順番に緩め、キャリアを慎重に持ち上げながら取り外します。外した後は、フレームのダボ穴が露出するため、サビ防止のためにボルトを再び締めるか、専用のキャップを付けると良いでしょう。
- 雨の日にリアキャリアを使う際の注意点は?
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リアキャリアは基本的に金属製のものが多く、雨に濡れるとサビが発生することがあります。特に、スチール製のキャリアは定期的に防錆スプレーを塗布することをおすすめします。また、荷物が濡れないようにするために、防水仕様のバッグやカバーを使用すると便利です。
- 自転車のリアキャリアは法律上の規制がある?
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リアキャリアそのものには法律上の規制はありませんが、リアキャリアに乗車すること(いわゆる二人乗り)は法律で禁止されています。また、荷物の積載量が自転車の許容範囲を超えると、安全基準を満たさない可能性があるため、耐荷重を守って使用することが重要です。
このように、リアキャリアに関する疑問はさまざまですが、正しく取り付け使用すれば、荷物の運搬が便利になり、自転車の活用範囲も広がります。



用途に合ったキャリアを選び、安全に運用しましょう。
自転車リアキャリアはいらない?必要性の総括
記事のポイントを、まとめます。
- リアキャリアは荷物の運搬を楽にするが、全員に必要とは限らない
- 荷物を運ぶ機会が少ない人には、不要な場合がある
- 軽量な自転車を求める人には、デメリットが大きい
- 前カゴよりも、ハンドル操作が安定するメリットがある
- 通勤・通学でリュックが負担になる場合は有効
- ツーリングでは、パニアバッグと組み合わせると便利
- リアキャリアを付けると、自転車の重量が増える
- スポーツバイクに取り付けると、デザイン性が損なわれる
- 取り付けには、フレームのダボ穴が必要な場合がある
- シートポスト固定型なら、ダボ穴がなくても装着可能
- 荷物の積み方によっては、バランスを崩しやすい
- フロントカゴと、リアキャリアのどちらが良いかは用途次第
- カーボンフレームの自転車には、取り付けが推奨されない
- 耐荷重を超えると、キャリアが破損するリスクがある
- 取り付け後は定期的にボルトの緩みを、点検する必要がある
【参考】
>>自転車のチェーンが外れた時の修理代って?相場や具体的な方法を解説
>>自転車の鍵を無くした時の探し方って?対処法や注意点を詳しく解説
>>自転車のオートライト端子外し方の手順って?失敗しない方法を解説
>>自転車のキーキー音を油で解消する!正しい対処法とメンテナンス
>>自転車グリップのベタベタの取り方を徹底解説!原因や予防法をご紹介
>>自転車のスポークが折れたまま走るリスクって?適切な対処法と手順
>>自転車センタースタンドのデメリットって?注意点や最適な選択を解説
>>自転車のブレーキワイヤーが外れた原因って?交換手順や基礎知識とは
>>自転車ライトの付け方と選び方のポイントって?種類や注意点とは
>>自転車にミラーをつけるのはダサい?見た目と機能性の完全ガイド