自転車の信号無視で後日呼び出しされたら…？気になる対応と処分とは

本記事はプロモーションが含まれています

自転車での、信号無視。「その場で見つからなかったから大丈夫…」と、安心していませんか？しかし、現行犯以外の場合でも、後日警察から呼び出しを受けるケースは実際にあります。

もし、自転車の信号無視を通報されたら呼び出しされるのか、警察に見られた場合どうなるのか、そして呼び出しされた時の対応はどうすればよいのか。多くの方がこのような不安を抱えています。

この記事では、自転車の信号無視を注意されただけなら大丈夫なのか、初犯でも処罰の対象になるのか、といった基本的な疑問から、レッドカードと赤切符の違い、交通違反における罰則や罰金についても詳しく解説します。

また、特に心配される中学生や高校生の自転車信号無視が処分されるケースや、その影響についても触れていきます。

楓

この記事を読めば、万が一の事態にも冷静に対処できる知識が身につきます。

【記事のポイント】
1.後日呼び出しされるケースと、されないケースの違い
2.呼び出し状が届いた時の、具体的な対応フロー
3.赤切符とレッドカードの、処分の重さ
4.罰金や前科など、知っておくべきペナルティの内容

自転車の信号無視で後日呼び出しされる理由と流れ

自転車の信号無視で現行犯以外の場合
自転車の信号無視を通報されたら呼び出しされる？
自転車の信号無視で呼び出しされた時の対応
自転車の信号無視を警察に見られた場合どうなる？
自転車の信号無視を注意されただけなら大丈夫？

自転車の信号無視で現行犯以外の場合

自転車の信号無視は、現行犯で警察官に検挙されなかったとしても、後日処罰の対象となることがあります。

なぜなら、近年は街中の至る所に高性能な監視カメラが設置されており、違反行為が映像として記録されている可能性が高まっているからです。交差点や商店街、通学路などに設置された防犯カメラの映像が、信号無視の客観的な証拠として警察に確認されるケースが増えています。

また、自動車に搭載されているドライブレコーダーも、証拠となり得ます。信号無視をした自転車の近くを走行していた自動車のドライブレコーダーに、違反の瞬間がはっきりと記録されていれば、それが警察に提供されることも考えられます。

これらの映像証拠をもとに、警察は違反者を特定し、後日「出頭要求書」「呼び出し状」を送付して事情聴取を行うのです。

楓

「その場で捕まらなかったから逃げ切れた」と考えるのは早計であり、証拠が残っていれば後からでも責任を問われる可能性があることを、理解しておく必要があります。

自転車の信号無視を通報されたら呼び出しされる？

第三者によって自転車の信号無視が通報された場合、必ずしも呼び出しに繋がるとは限りません。ただし、呼び出しの可能性はゼロではない、というのが正確なところです。

警察が通報を受けて捜査を開始し、検挙に至るためには、違反行為を客観的に立証できる明確な証拠が不可欠となります。

例えば、単に「自転車が信号無視をしていた」という目撃者の証言だけでは、違反の日時や場所、状況を正確に特定することが難しく、検挙のハードルは高くなります。

一方で、通報の際にドライブレコーダーの映像など、違反の事実が明確に記録された証拠が提供された場合は、話が大きく変わってきます。映像によって違反者の特定が可能であり、信号が赤であったことや危険な状況が確認できれば、警察は捜査を進め、後日呼び出しを行う可能性が高まります。

特に、信号無視によって交通事故が発生した場合や、他の歩行者・車両に危険を及ぼすような悪質なケースでは、警察も積極的に捜査に乗り出すと考えられます。

楓

このように、通報が呼び出しに繋がるかどうかは、提供される証拠の質と違反の悪質性によると言えます。

自転車の信号無視で呼び出しされた時の対応

もし警察や検察庁から、自転車の信号無視を理由に「呼び出し状（出頭要求書）」が届いた場合、最も大切なのは無視せず、誠実に対応することです。この呼び出しは、単なる注意喚起ではなく、正式な法的手続きの一部であることをまず認識する必要があります。

対応の具体的な流れは、以下の通りです。

STEP

通知内容を正確に確認する

まずは、送られてきた書類を落ち着いて読み、出頭すべき日時と場所、担当部署、持参する物（身分証明書、印鑑など）を正確に確認します。

STEP

指定された日時に出頭する

やむを得ない事情がない限り、指定された日時に必ず出頭してください。もし、仕事や学業の都合でどうしても日時の変更が必要な場合は、事前に通知書に記載されている連絡先に電話し、事情を説明して日程を再調整してもらうことが可能です。

無断で欠席することだけは、絶対に避けるべきです。

STEP

誠実な態度で状況を説明する

出頭当日は、取り調べ担当者の質問に対し、正直かつ誠実に答えましょう。もし違反の事実に間違いがなければ、素直に認め、反省の意を示すことが重要です。反抗的な態度や嘘の供述は、心証を悪化させ、より重い処分に繋がる可能性があります。

呼び出しを無視し続けると、逃亡や証拠隠滅の恐れがあると判断され、逮捕状が請求されるリスクも生じます。

楓

どれだけ軽微な違反だと感じても、法的な通知は真摯に受け止め、適切に行動することが、事態を悪化させないための鍵となります。

自転車の信号無視を警察に見られた場合どうなる？

自転車で信号無視をしたところを警察官に直接目撃された場合、その後の対応は違反の状況や警察官の判断によって、主に3つのケースに分かれます。

口頭での厳重注意

違反が比較的軽微で、周囲に危険が及んでいないと判断された場合、その場で厳重注意を受けて終わることがあります。特に、初めての違反であることが明らかな高校生や高齢者などに対しては、教育的な指導として注意のみで済まされるケースも少なくありません。

自転車指導警告カード（レッドカード）の交付

注意よりも一歩進んだ対応として、「自転車指導警告カード（通称レッドカード）」が、交付されることがあります。これ自体に法的な罰則や罰金はありませんが、警察に指導警告を受けたという記録が残ります。

このカードを短期間に何度も受け取ったり、危険な違反を繰り返したりすると、後述する「自転車運転者講習」の対象となる可能性があります。

赤切符（告知票）の交付

最も重い対応が、「赤切符」の交付です。これは単なる警告ではなく、刑事処分の対象となることを意味します。赤切符を切られると、後日検察庁から呼び出しがあり、略式裁判を経て罰金刑が科されるのが一般的な流れです。

罰金刑は前科として記録されるため、その後の人生に影響を及ぼす可能性も否定できません。信号を完全に無視した、事故の危険性が高かったなど、悪質な違反と判断された場合に交付されます。

警察官の指示に従わなかったり、反抗的な態度をとったりすると、本来は注意で済むようなケースでも、赤切符の交付に繋がることがあります。

楓

見られた場合は、素直に指示に従い、誠実な態度で対応することが大切です。

自転車の信号無視を注意されただけなら大丈夫？

警察官から口頭で注意されただけで済んだ場合、「今回は大丈夫だった…」と安心するかもしれません。確かに、その場で赤切符やレッドカードを交付されなかったため、罰金や刑事手続きに発展することはありません。

しかし、注意だけで済んだからといって、完全にお咎めなしというわけではない点を、理解しておく必要があります。

警察官による口頭注意も、一種の指導記録として内部的にデータが残されることがあります。もし、あなたが後日、別の場所で再び交通違反を犯して検挙された場合、警察官は過去の指導歴を照会することができます。

その際に「以前にも同種の違反で注意を受けている」という事実が判明すれば、「常習性がある」「改善の意思が見られない」と判断され、より厳しい処分、つまりレッドカードや赤切符の交付に繋がりやすくなるのです。

つまり、最初の注意は「警告」であり、次はないというメッセージと受け取るべきです。注意だけで済んだことを幸運と考え、なぜ信号無視をしてしまったのかを振り返り、二度と繰り返さないように運転習慣を改めることが求められます。

楓

その場の処分が軽いからと違反を軽視していると、次に待っているのはより重い責任追及である可能性が、高いと言えます。

自転車の信号無視で後日呼び出しされた時の対処法

自転車の信号無視が初犯でも処罰の対象？
レッドカードと赤切符の違いとは
自転車の交通違反における罰則や罰金について
中学生や高校生の自転車信号無視は処分される？
自転車の信号無視に関するよくある質問

自転車の信号無視が初犯でも処罰の対象？

自転車での信号無視が初めての違反、つまり初犯であっても、処罰の対象になる可能性は十分にあります。

現在は青切符などの適用はない

現在の法律では、自動車やバイクと異なり、自転車には軽微な違反を反則金の支払いで済ませる「交通反則通告制度（いわゆる青切符）」が適用されません。そのため、自転車の交通違反は、原則としてすべて刑事事件として扱われ、「赤切符（告知票）」が、交付されることになります。

赤切符は、刑事手続きへの移行を意味し、罰金刑が科されれば前科がつく可能性を含んでいます。

状況や態度によって処分のケースも変わる

ただし、実際には初犯の信号無視で、ただちに厳しい処分が下されるケースは多くありません。検察官が事件を精査し、違反が悪質でない、本人が深く反省している、などの事情を考慮して「起訴猶 vidéos（起訴猶予）」という処分を下すことが一般的です。起訴猶予となれば、刑事裁判は開かれず、罰金や前科がつくこともありません。

一方で、初犯であっても、非常に危険な方法で信号無視をしたり、警察官の指示に従わず逃走したり、取り調べで不誠実な態度をとったりした場合は、悪質と判断されて略式裁判となり、罰金刑が科されることもあります。初犯だから大丈夫と安易に考えず、違反を真摯に受け止め、反省の態度を示すことが、処分を軽くするために不可欠です。

2026年までに導入される「青切符」制度

なお、2024年5月に可決された改正道路交通法により、2026年までに自転車にも交通反則通告制度（青切符）が導入される予定です。16歳以上が対象となり、信号無視などの特定の違反に対して、反則金を納付することで刑事罰を免れることができるようになります。

楓

この制度の導入により、今後の運用は大きく変わる見込みです。

レッドカードと赤切符の違いとは

自転車の交通違反で渡されるカードには「レッドカード」「赤切符」があり、これらは名前が似ていますが、その意味と法的な重みは全く異なります。両者の違いを正確に理解しておくことが、適切な対応の第一歩となります。

項目	自転車指導警告カード（レッドカード）	告知票（赤切符）
目的	危険運転への警告・指導	交通違反への刑事処分
法的拘束力	なし（行政指導）	あり（刑事手続き）
罰金	なし	あり（略式裁判等）
前科	つかない	つく可能性あり（罰金刑以上）
その後の流れ	記録が残り、繰り返すと講習対象	検察庁に出頭し、取り調べ

レッドカード（自転車指導警告カード）

レッドカードは、法律上の罰則を伴わない「警告」です。警察官が危険な運転を見つけた際に、運転者に対して注意を促し、安全運転を指導するために交付します。罰金を支払う義務や、裁判所に出頭する必要はありません。

ただし、軽視は禁物です。3年以内に2回以上、危険行為（信号無視など）でレッドカードの交付や検挙を繰り返すと、「自転車運転者講習」の受講が義務付けられます。この講習命令に従わない場合は、50,000円以下の罰金が科されるため、間接的ながらペナルティが存在します。

赤切符（告知票）

一方、赤切符は交通違反が刑事事件として扱われることを意味する、非常に重いものです。これを受け取った場合、後日、検察庁への出頭が求められ、検察官による取り調べが行われます。

多くは略式裁判という書面上の手続きで罰金額が決定されますが、罰金刑が確定すれば、それは前科として記録されます。就職や海外渡航などで、不利益が生じる可能性もゼロではありません。

楓

要するに、レッドカードは「イエローカード（警告）」に近く、赤切符は「レッドカード（一発退場・刑事罰）」に相当すると考えると分かりやすいでしょう。

自転車の交通違反における罰則や罰金について

自転車は道路交通法上「軽車両」と位置づけられており、違反すれば自動車と同様に罰則が科されます。罰金や懲役が定められている違反も多く、決して軽いものではありません。

以下に、自転車の主な交通違反と、それに伴う罰則の例をまとめます。

違反の種類	罰則の内容
信号無視	3ヶ月以下の懲役または 50,000円以下の罰金
一時不停止	3ヶ月以下の懲役または 50,000円以下の罰金
無灯火（夜間）	50,000円以下の罰金
二人乗り	20,000円以下の罰金または科料
並進（並んで走る）	20,000円以下の罰金または科料
右側通行・歩道通行（指定場所以外）	3ヶ月以下の懲役または 50,000円以下の罰金
傘差し・スマホ運転	3ヶ月以下の懲役または 50,000円以下の罰金
酒気帯び運転	5年以下の懲役または 100万円以下の罰金
酒酔い運転	5年以下の懲役または 100万円以下の罰金