【2025年】自転車業界はオワコンって本当?衰退の理由と未来予測

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【2025年】自転車業界はオワコンって本当?衰退の理由と未来予測

「最近、自転車業界はオワコンだ…」という声を、耳にすることが増えました。ロードバイクブームは本当に終わりなのか、価格高騰が原因でロードバイク離れが始まったのではないかと心配になる方も多いでしょう。

また、ロードバイクの在庫が過剰だという声は本当なのか、今ではロードバイクよりクロスバイクの方が人気があるのではといった、疑問も浮上しています。

この記事では、自転車業界がオワコンと言われる理由って何なのかを、徹底的に掘り下げます。ロードバイクが衰退する日本と海外の違いを比較しつつ、自転車業界の今後のトレンドを予測。

自転車ブームが終わりではない楽しみ方の多様性や、実は自転車ブームは終わりではなくまだまだ売れてるロードバイクの実態にも触れ、業界の現状と未来を多角的に解説します。

【記事のポイント】
1.自転車業界がオワコンと言われる、背景と具体的な理由
2.ロードバイク市場が直面している、価格高騰や在庫問題の実態
3.日本と海外の市場環境の違いと、今後のトレンド予測
4.多様化する自転車の楽しみ方と、業界の将来性

目次

徹底解説!自転車業界はなぜオワコンなのか…

徹底解説!自転車業界はなぜオワコンなのか…
チャリノリズム・イメージ
  • 自転車業界がオワコンと言われる理由って?
  • ロードバイクブームは本当に終わりなのか…
  • 価格高騰?ロードバイク離れが始まった原因
  • ロードバイクの在庫が過剰って声は本当?
  • ロードバイクよりクロスバイクの方が人気?

自転車業界がオワコンと言われる理由って?

自転車業界がオワコンと言われる理由って?
チャリノリズム・イメージ

自転車業界、特にロードバイク市場が「オワコン…」と囁かれるようになった背景には、複数の要因が複雑に絡み合っています。

自転車特需の終焉

最大の要因は、2020年からのコロナ禍で一時的に発生した「自転車特需」の終焉です。当時は公共交通機関を避ける動きや、アウトドアで楽しめる趣味として自転車の需要が爆発的に増加しました。しかし、2023年以降はその反動で需要が一巡し、市場が落ち着きを取り戻したことが、成長の鈍化、すなわちオワコンという印象につながっています。

新規ユーザーの参入が難しくなっている

また「新規ユーザーの参入が難しくなっている」点も、見過ごせません。ロードバイクの価格高騰は深刻で、円安や部品供給不足を背景に、数年前と同じグレードのモデルが20〜30%も値上がりしています。趣味として気軽に始めるには、経済的なハードルが非常に高くなりました。

ユーザーニーズの変化

さらに「ユーザーのニーズが変化」し、ロードバイク以外の選択肢が充実してきたことも大きな理由です。より手軽なクロスバイクや、坂道も楽に走れる電動アシスト自転車(E-BIKE)に人気が集まっています。専門性の高いロードバイクは、日常的な利便性を求める層からは選ばれにくくなっているのが現状です。

販売店側の問題

これらの要因に加え、「販売店側の問題」も存在します。個人経営の自転車店では後継者不足や高齢化が進んでおり、専門的な知識やメンテナンスを提供する場が減少しつつあります。

このような複合的な理由から、業界全体に停滞感が生まれ、「オワコン」という言葉で語られるようになっていると考えられます。

ロードバイクブームは本当に終わりなのか…

ロードバイクブームは本当に終わりなのか…
チャリノリズム・イメージ

ロードバイクの爆発的なブームは、一つの区切りを迎えたと考えるのが自然です。2010年代、漫画「弱虫ペダル」のアニメ化をきっかけに、ロードバイクは社会現象ともいえるほどの人気を博しました。これまで自転車に興味がなかった層が、登場キャラクターへの憧れから高価なバイクを購入し、サイクリングロードは多くの人で賑わいました。

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しかし、ブームは永遠には続きません。最大の火付け役であった作品の人気がピークを過ぎ、物語が長期化するにつれて、初期のファンが離れていったという側面があります。一過性の興味で始めた人々が、熱が冷めると同時に自転車から離れていくのは、ブームの宿命とも言えるでしょう。

一方で、これを単に終わりと捉えるのは早計です。市場はブーム期を終え、成熟期へと移行している段階にあります。

注目すべきは、ユーザーの興味が多様化した点です

かつては「速く、遠くへ」というロードバイクの価値観が中心でしたが、現在では未舗装路も走れるグラベルロードや、ゆったりと景色を楽しむツーリングなど、より自由なスタイルに価値を見出す人が増えています。

つまり、ロードバイク一強の時代が終わり、多様な自転車カテゴリーがそれぞれの魅力を発揮する時代になったということです。ブームによって自転車の楽しさを知った人々が、自身のライフスタイルに合った、より専門的、あるいはより気軽な一台を選ぶようになった結果と捉えることもできます。

したがって、「ブームの終わり」は「市場の多様化の始まり」と言い換えることが可能です。

価格高騰?ロードバイク離れが始まった原因

価格高騰?ロードバイク離れが始まった原因
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近年のロードバイク離れを語る上で、避けて通れないのが「価格の異常な高騰…」です。これが新規参入を妨げ、既存ユーザーさえも買い替えをためらわせる最大の原因となっています。

為替と原材料費が招いた大幅値上げ

2020年以降、世界的な部品供給の遅れと急激な円安が重なり、自転車の製造・輸入コストは大幅に上昇しました。その結果、多くの海外メーカーは日本市場での価格を軒並み引き上げています。

例えば、人気ブランドであるPINARELLO(ピナレロ)のエントリーモデル「RAZHA」は、2022年モデルが約350,000円だったのに対し、翌年にはほぼ同じ仕様で450,000円を超える価格設定となりました。わずか1年で100,000円近い値上げは、多くの消費者にとって受け入れがたいものです。

これは一例に過ぎず、多くのブランドで同様の価格改定が行われました。

メーカー主導の規格変更という追い打ち

価格高騰に加えて、メーカー主導で進められる頻繁な規格変更もユーザー離れを加速させています。特に影響が大きかったのは、以下の2点です。

1.ディスクブレーキへの移行

従来のリムブレーキから、より制動力の高いディスクブレーキへの移行が急速に進みました。ハイエンドモデルではディスクブレーキが標準となり、リムブレーキ用の高品質なフレームやホイールは「旧世代」の製品という位置づけに変わってしまいました。

愛着のある機材が使えなくなる状況は、ユーザーに強制的な買い替えを迫る形となり、反発を招きました。

2.コンポーネントの電動化・多段化

変速機(コンポーネント)も、ワイヤーで変速する機械式からモーターで作動する電動式(シマノのDi2など)が主流になりつつあります。また、ギアの段数も10速、11速、12速と増え続けています。これらのアップグレードは性能向上に貢献する一方で、非常に高価であり、ユーザーは常に新しい規格を追いかけることを求められます。

このように、経済的な負担の増大と、ついていけないほどの速さで進む技術革新が、「ロードバイクは金持ちの道楽になった」という印象を強め、多くの人が距離を置く原因となっているのです。

ロードバイクの在庫が過剰って声は本当?

ロードバイクの在庫が過剰って声は本当?
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ロードバイクを含む、スポーツバイク市場が深刻な「在庫過剰…」に陥っているという声は、事実です。この問題は、コロナ禍における需要予測の大きな誤算から生じています。

まず、コロナ禍が始まった2020年〜2021年にかけて、世界中で自転車の需要が爆発的に増加しました。しかし、同時にサプライチェーンが混乱し、工場での生産や輸送が滞ったため、商品は需要に全く追いつかない状況でした。

このとき、多くのメーカーや販売店は「この需要は数年続くだろう」と予測し、数年先を見越して大量の商品を発注しました。ところが、2022年後半から需要が急速に落ち着き始めた頃に、発注していた商品が一斉に倉庫へ入荷し始めたのです

その結果、市場の需要をはるかに超える量の自転車やパーツが、文字通り倉庫に山積みされる事態となりました。この過剰在庫は、業界全体に深刻な影響を及ぼしています。

1.大手販売店の常態化したセール

本来は特定の時期にしか行われない大規模なセールが、年間を通して開催されるようになりました。これは、少しでも在庫を現金化し、キャッシュフローを改善するための苦肉の策です。大手チェーンのワイズロードが常に何らかのセールを実施しているのは、この象徴的な例と言えます。

2.有名ブランドストアの閉店

人気ブランドでさえ、経営の圧迫から逃れることはできません。例えば、Bianchi(ビアンキ)は日本国内の直営店を次々と閉店させており、業界の苦境を物語っています。過剰な在庫は、保管コストの増大や商品の価値低下を招き、企業の経営を直接圧迫します。

この問題が解消されるまでにはまだ時間がかかるとみられており、業界の健全な成長を妨げる大きな足かせとなっています。

ロードバイクよりクロスバイクの方が人気?

ロードバイクよりクロスバイクの方が人気?
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現在の市場動向を見ると、特に初心者や日常的に自転車を利用する層においては、ロードバイクよりクロスバイクの方が人気という傾向が、明確になっています。これは、消費者のニーズが「趣味性」「競技性」「実用性」「手軽さ」へと、シフトしていることを示しています

ロードバイクは、速く長距離を走ることに特化したスポーツ機材です。深い前傾姿勢や細いタイヤは、本格的なサイクリングにおいては大きなメリットとなります。しかし、通勤や買い物といった普段使いには、いくつかのデメリットも存在します。

1.乗車姿勢がきつい

深い前傾姿勢は、普段着、特にスーツなどでは動きにくく、長時間の維持が大変です。

2.安定性に欠ける

細く高圧なタイヤは、路面の段差や荒れた道に弱く、パンクのリスクも比較的高くなります。

3.拡張性が低い

泥除けやカゴ、スタンドなどを取り付けることが想定されていないモデルが多く、実用性に欠けます。

一方、クロスバイクはロードバイクとマウンテンバイクの中間的な存在で、これらのデメリットを解消しています。

1.楽な乗車姿勢

フラットなハンドルバーにより、上半身が起きた楽な姿勢で乗ることができます。

2.安定性と快適性

ロードバイクより少し太いタイヤを装備しており、乗り心地が良く、街中の多少の段差も気になりません。

3.高い拡張性

泥除けやスタンドなどを取り付けるためのネジ穴が用意されているモデルが多く、普段使いへのカスタムが容易です。

価格帯も、クロスバイクは50,000円〜100,000円程度が主流であるのに対し、ロードバイクは最低でも100,000円以上、人気モデルは200,000円を超えることが多く、初期投資を抑えたい層にとってクロスバイクは魅力的な選択肢です。

これらの理由から、大手自転車店の現場でも「ロードバイクの販売は落ち着いたが、クロスバイクや電動アシスト自転車は好調」という声が多く聞かれ、消費者がより実用的で自身のライフスタイルに合った自転車を選ぶ傾向が強まっていることがわかります。

自転車業界はオワコンではない?市場の未来

自転車業界はオワコンではない?市場の未来
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  • ロードバイクが衰退する日本と海外の違い
  • 自転車業界の今後のトレンドとは
  • 自転車ブームが終わりではない楽しみ方の多様
  • 自転車ブームは終わり?まだまだ売れてるロードバイク
  • 自転車業界オワコンに関するよくある質問

ロードバイクが衰退する日本と海外の違い

ロードバイクが衰退する日本と海外の違い
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日本国内でロードバイク市場の停滞が指摘される一方、海外、特に欧米や一部のアジア諸国では状況が大きく異なります。この差は、自転車を取り巻く文化、インフラ、そして政策の違いに起因しています。

地域市場の特徴成長・堅調の要因課題・その他
日本市場が停滞・縮小傾向自転車専用道の未整備
「趣味」としての側面が強い
販売店の後継者不足
欧州市場は堅調に推移環境政策(脱炭素)の強化
都市部での自転車インフラ整備
E-BIKE市場の急成長
高機能・高価格帯へのシフトが進む
北米二極化が進むグラベルバイクレース人気
入門モデルと高級モデルに需要
アジア(中国)市場が急成長中間所得層の拡大
健康志向の高まり
巨大な潜在市場

インフラと文化の違い

ヨーロッパでは、環境保護の観点から政府が積極的に自転車利用を推進しており、都市部には安全な自転車専用道が整備されています。自転車は単なる趣味やスポーツではなく、日常の移動手段として社会に根付いています。

イベントの活気

市場の勢いは、関連イベントの規模にも表れています。日本の「サイクルモード東京」が近年、規模縮小や出展者の減少に悩んでいるのに対し、中国の「上海サイクルショー」や台湾の「台北サイクルショー」は世界中からバイヤーが集まり、大きな活気を見せています。

これは、アジア市場、特に中国市場の急成長を象徴しています

このように、日本ではロードバイクが「マニアックな趣味」の領域から抜け出せず、インフラの未整備も相まって市場が伸び悩んでいるのに対し、海外では自転車が生活や文化の一部として定着し、多様な形で成長を続けているという大きな違いがあります。

自転車業界の今後のトレンドとは

自転車業界の今後のトレンドとは
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オワコンと囁かれる自転車業界ですが、衰退しているわけではなく、大きな変革期を迎えていると捉えるべきです。2025年以降、市場は主に3つのトレンドに沿って変化していくと考えられます

市場の二極化の加速

今後の市場は、趣味性を追求する「高級・専門モデル」と、日常利用を目的とした「実用・高コスパモデル」への二極化がさらに鮮明になります。

300,000円を超えるようなカーボンフレームの高性能ロードバイクや、特定の用途に特化したグラベルバイクは、熱心な愛好家層に支えられて安定した需要を維持するでしょう。一方で、通勤や通学、買い物などで使われる100,000円前後のクロスバイクや電動アシスト自転車も、その利便性から堅調な市場を形成します。

この結果、100,000円台後半〜200,000円台といった中途半端な価格帯のモデルは、どちらの層からも選ばれにくくなり、淘汰が進む可能性があります。

E-BIKE市場の本格的な拡大

電動アシスト自転車(E-BIKE)は、今後の業界を牽引する最大の成長分野です。もはや単に「坂道を楽に上るための自転車」ではありません。バッテリー技術の進化による航続距離の延長や軽量化により、通勤・通学はもちろん、本格的なスポーツや長距離ツーリングの領域にも活躍の場を広げています。

ヨーロッパではすでに、500,000円を超えるような高性能なスポーツE-BIKEが人気を博していますが、日本ではまだ価格が普及のネックです。今後、高性能でありながらも購入しやすい価格帯のE-BIKEが登場すれば、一気に市場が拡大するポテンシャルを秘めています。

「所有」から「体験」への価値転換

消費者の価値観は、モノを「所有」すること(モノ消費)から、それを通じて得られる「体験」(コト消費)へとシフトしています。自転車においても、単に高価な機材を持つことだけでなく、その自転車でどこへ行き、何をするかという体験が重視されるようになります。

サイクルツーリズム、仲間とのグループライド、カスタマイズの楽しみ、地域のイベントへの参加といった、自転車を通じた体験に価値を見出すユーザーが増えるでしょう。

これからの販売店やメーカーには、こうした「体験」を提供できるかどうかが、生き残りのための重要な鍵となります。

自転車ブームが終わりではない楽しみ方の多様

自転車ブームが終わりではない楽しみ方の多様
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ロードバイクブームが落ち着いた現在、自転車の楽しみ方は速さや距離を追求する一元的な価値観から解放され、かつてないほど多様化しています。これはブームの終わりではなく、自転車文化がより豊かに、そして成熟した証拠と考えることができます。

かつては「ロードバイクこそがスポーツ自転車の王道」という風潮がありましたが、今では様々なジャンルの自転車がそれぞれの魅力を放っています。

グラベルロードの台頭

その代表格が、「グラベルロード」です。ロードバイクのようなドロップハンドルを持ちながら、太いタイヤを装着でき、未舗装路や砂利道(グラベル)も走破できる汎用性の高さが魅力です。

舗装路の走行性能とオフロードの走破性を両立したこのカテゴリーは、「舗装路しか走れないロードバイクは窮屈だ」「もっと自由に冒険したい」と考えるユーザーから、絶大な支持を集めています。通勤から週末のキャンプツーリングまで、一台でこなせる万能性が現代のライフスタイルにマッチしています。

「競争」から「共感」へ

また、ロードバイク乗りの間で見られた、機材の価格や走行スピード、獲得標高などを競い合うような「マウントの取り合い」に疲れた人々が、マイペースでサイクリングを楽しむ方向へシフトしている傾向も見られます。

高価な機材でなくても、速く走れなくても、ただ純粋に景色を楽しんだり、カフェに立ち寄ったりする「ポタリング」「のんびりツーリング」の価値が見直されています。

このように、自転車の楽しみ方はロードレースのような競技志向のものから、アウトドアアクティビティ、旅、あるいは日常生活のパートナーとしてまで、大きく裾野を広げています

ユーザーは自身の目的や価値観に合わせて、最適な一台と最適な楽しみ方を選ぶ時代になったのです。

自転車ブームは終わり?まだまだ売れてるロードバイク

自転車ブームは終わり?まだまだ売れてるロードバイク
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「ロードバイクは売れていない…」という声が大きくなる一方で、市場を詳しく見ると、全てのロードバイクが売れていないわけではないことがわかります。実際には、特定のカテゴリーにおいては依然として安定した需要が存在し、まだまだ売れているロードバイクも確かにあります。

市場は、大きく分けて2つの領域で堅調な動きを見せています。

コアなファン層に支えられる高級モデル市場

一つは、カーボンフレームや電動変速システムを搭載した、300,000円以上のハイエンドモデルです。これらの高価なバイクは、長年ロードバイクを趣味とし、深い知識と情熱を持つコアなファン層によって支えられています。

彼らにとってロードバイクは単なる移動手段ではなく、パフォーマンスを追求するための機材であり、自己表現のツールでもあります。

この層は、価格の変動に比較的影響されにくく、最新技術や高性能なパーツへの投資を惜しまない傾向があります。そのため、業界全体が不振と言われる中でも、高級モデル市場は比較的安定して推移しています。

ネット通販で人気の低価格エントリーモデル

もう一つは、意外に思われるかもしれませんが、インターネット通販を中心に販売されている低価格帯のロードバイクです。これらは、有名ブランド品ではありませんが、数万円程度で購入できる手軽さから、「とりあえずロードバイクというものを体験してみたい」という入門者や、通勤・通学用途で軽快な自転車を求める層に人気があります。

専門店で販売されるモデルとは品質や性能面で異なりますが、圧倒的な価格の安さが最大の魅力です。AmazonなどのECサイトでは、レビューを見ながら気軽に購入できるため、一定の販売台数を維持しています。

このように、ロードバイク市場は全体として縮小しているように見えますが、実際には「高価な本格派モデル」「安価な入門モデル」に需要が二極化しており、その中間層が苦戦しているというのが実態に近いでしょう。

市場は終わったのではなく、より専門化・細分化しているのです。

全国37の実店舗とオンラインストアで、国内サイクルブランドなら品揃えナンバーワンの「ワイズロードオンライン」こちらの記事「ワイズロードオンラインの評判って?口コミでわかる選ばれる理由とは」も、参考にしてください。

自転車業界オワコンに関するよくある質問

自転車業界オワコンに関するよくある質問
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ここでは、「自転車業界はオワコンなの?」と疑問に思う方が抱きがちな、よくある質問とその回答をまとめました。

これからロードバイクを始めるのはもう遅いですか?

決して遅くはありません。むしろ、多様な選択肢がある今だからこそ、自分に合ったスタイルで始めやすい環境と言えます。爆発的なブームが落ち着いたことで、以前のような「速く走らなければいけない」といった同調圧力は薄れています。

また、ロードバイクだけでなく、グラベルロードやクロスバイクなど、様々な車種の魅力が知られるようになりました。ご自身の目的(フィットネス、通勤、ツーリングなど)を明確にすれば、最適な一台がきっと見つかります。

今後、ロードバイクの価格が下がる可能性はありますか?

大幅な値下げはあまり期待できないかもしれません。現在、業界は過剰在庫を抱えているため、販売店によっては一時的なセールで価格が下がる可能性はあります。実際に、TREK(トレック)のような大手メーカーも価格改定(実質的な値下げ)を行っています。

しかし、長期的に見ると、円安の進行や原材料費・人件費の上昇といったコスト増の要因が解消されたわけではありません。このため、数年前のような価格帯に戻ることは難しいと考えるのが現実的です。

中古のロードバイクを購入するのはどう思いますか?

良い選択肢の一つですが、注意が必要です。ビチアモーレやバイチャリといった中古スポーツバイク専門店が人気を集めており、質の良い中古品を新品より安く手に入れることができます。憧れのハイエンドモデルが、手の届く価格で見つかるかもしれません。

ただし、特にカーボンフレームのバイクは、外から見えないダメージが内部に蓄積している可能性があります。転倒歴の有無やフレームの状態を正確に見極めるには専門的な知識が求められます。信頼できる店舗で購入するか、専門家に見てもらうことを強くお勧めします。

ご自身でメンテナンスができない場合は、購入後のサポート体制も確認しておくことが大切です。

よくあるQ&Aも、参考にしてください。

【総括】自転車業界がオワコンではない理由

この記事を通じて、解説してきたポイントをまとめます。自転車業界、特にロードバイク市場は大きな転換期を迎えていますが、「オワコン」という一言で片付けられるほど、単純な状況ではありません。

  • 「オワコン説」は、主に高級ロードバイク市場の縮小を指す
  • 「弱虫ペダル」を起爆剤とした爆発的ブームが終わり、市場は成熟期へ移行した
  • コロナ禍で発生した特需が終わり、市場が正常な状態に戻りつつある
  • 円安や原材料費を背景とした価格高騰が、新規参入の大きな障壁となっている
  • メーカー主導の頻繁な規格変更が、既存ユーザーの買い替え意欲を削いでいる
  • コロナ禍の需要予測の誤りが、深刻な在庫過剰問題を引き起こしている
  • 実用性を重視する消費者が増え、クロスバイクやE-BIKEに需要がシフトしている
  • 日本の市場は停滞気味だが、インフラの整う欧米や成長著しいアジアでは堅調
  • 自転車を取り巻く文化やインフラの違いが、国内外の市場の差を生んでいる
  • 今後の市場は「高性能な高級モデル」と、「手軽な実用モデル」の二極化が進む
  • E-BIKE市場の拡大は、業界全体の新たな成長エンジンとなる可能性を秘めている
  • 消費者の価値観はモノの所有から、「サイクリング体験」へと変化している
  • グラベルロードなど楽しみ方が多様化し、自転車文化の裾野は広がっている
  • 市場は衰退ではなく、専門化・多様化の時代へと構造変化を遂げている
  • 熱心なファン層に支えられ、300,000円以上の高級モデルは安定した需要がある

【参考】
>>0歳を自転車でおんぶする際のヘルメット着用って?様々な注意点とは
>>自転車インチの測り方を完全ガイド!身長に合う適切なサイズの選び方
>>自転車のキャリーケース運び方って?基本ポイントと注意点を解説
>>自転車のギアチェンジをこぎながら正しく行う方法って?具体的なコツ
>>自転車のサングラスは危ない?正しい選び方やおすすめアイテムを解説
>>自転車用ダンボールを自作するコツって?安全な梱包方法や注意点とは
>>自転車でレインコートとポンチョならどっちが雨対策に最適なのか?
>>ベルトドライブ自転車のデメリットとは?チェーン式との違いや選び方
>>自転車でリュックは危ない?安全な運び方とおすすめの代替えバッグ
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