「クロスバイクをブルホーンハンドルにしたいけど、ダサいと思われないか心配…」確かに、ブルホーンカスタムには独特のスタイルがあり、評価が分かれることも事実です。
この記事では、まずクロスバイクのブルホーンがダサいと言われる理由を掘り下げ、ブルホーンにして後悔した人の主な声に耳を傾けます。そして、ブルホーンにするメリットデメリットを比較し、ブルホーンとドロップハンドルの違いを解説することで、あなたのスタイルに合ったハンドル選びをサポートします。
さらに、ブルホーンとライザーバーならどちらが乗りやすいのか、そもそもクロスバイクにバーエンドはいらないのかといった疑問にもお答えします。また、ブルホーン禁止は本当なのか、その理由とリスク、安全なクロスバイクのブルホーンブレーキの選び方と注意点についても詳しく説明します。
最後に、クロスバイクで人気のおすすめハンドルをご紹介し、あなたのカスタムの選択肢を広げます。

この記事を読めば、見た目と性能の両方で満足できる、後悔のないハンドルカスタムの知識が身につくはずです。
【記事のポイント】
1.ブルホーンが「ダサい」と言われる、具体的な理由と背景
2.カスタムによるメリットデメリットと、後悔しないための判断基準
3.ドロップやライザーバーなど、他のハンドルとの違いと選び方
4.安全性や法律に関わる注意点と、正しいパーツの選び方
クロスバイクのブルホーンはダサい?評価の真相


- クロスバイクのブルホーンがダサいと言われる理由
- ブルホーンにして後悔した人の主な声って?
- ブルホーンにするメリットデメリットを比較
- ブルホーンとドロップハンドルの違いを解説
- ブルホーンとライザーバーならどちらが乗りやすい?
クロスバイクのブルホーンがダサいと言われる理由


クロスバイクのブルホーンカスタムが「ダサい…」と評される背景には、いくつかの明確な理由が存在します。主な要因は、見た目のバランスと、自転車本来の用途とのミスマッチ感にあると考えられます。
特異な形状のハンドル
もともとブルホーンハンドルは、空気抵抗を極限まで減らすことが求められるタイムトライアルやトラック競技で使われてきたパーツです。そのため、前方に角のように突き出た特異な形状は、競技志向の強い背景を持っています。
この競技用のパーツを、街乗りが主体のクロスバイクに装着することで、「本来の目的から外れた、無理なスポーツ仕様」という印象を与えてしまうことがあります。
全体の調和が崩れやすい
また、パーツの組み合わせによって、「全体の調和が崩れやすい点」も指摘されます。特に、ドロップハンドル用に設計されたSTIレバー(ブレーキと変速が一体化したレバー)を無理やりブルホーンに装着すると、レバーが不自然に突き出て見え、全体のシルエットが崩れます。
ワイヤー類の取り回しが雑然としていると、さらにやっつけ仕事のような未完成な印象が強まり、洗練されているとは言えない見た目になりがちです。
世代や価値観の違い
さらに、評価は見る人の「世代や自転車への価値観」によっても左右されます。伝統的なスタイルや機能美を重んじる層からは敬遠される一方で、若年層などからは個性的でスタイリッシュだと好意的に受け入れられるケースもあります。



このように、視覚的な違和感と用途の不一致、そして世代間の価値観の違いが複合的に絡み合い、ダサいという評価が生まれやすくなっているのです。
ブルホーンにして後悔した人の主な声って?


ブルホーンハンドルへのカスタム後に、やらなければよかったと後悔する方には、いくつかの共通した原因が見られます。多くの場合、事前のリサーチ不足や目的の曖昧さが、満足度の低下につながっています。
パーツの互換性
最も多い後悔の声は「パーツの互換性」を、確認しなかったことによる失敗です。例えば、ハンドルの直径とステムのクランプ径が合わなかったり、ブレーキレバーが想定通りに取り付けられなかったりするケースが挙げられます。
特に前述の通り、STIレバーを流用しようとして、見た目が不格好になるだけでなく、ケーブルの取り回しに無理が生じ、ブレーキや変速の性能が著しく低下してしまうことも少なくありません。
身体への負担
次に、ポジションの変化による「身体への負担」です。ブルホーン化すると、多くの場合ハンドル位置が遠くなり、前傾姿勢が強まります。この変化に体が適応できず、首や肩、腰に痛みや違和感を覚えることがあります。
特に、フィッティングの知識がないままハンドルの高さや距離を設定してしまうと、長距離のサイクリングが快適どころか苦痛に変わってしまう可能性があります。
完成した見た目
そして、「完成した見た目」が想像と異なった、というのも後悔の大きな要因です。写真で見たイメージと自分の自転車に装着した実物とでは、印象が大きく異なることがあります。フレームの形状や色、他のパーツとのバランスが取れず、全体としてちぐはぐな印象になってしまったと感じる方もいるようです。



これらの後悔を避けるためには、カスタムの目的を明確にし、事前に専門店で相談したり、パーツの互換性を入念に調べたりすることが鍵となります。
ブルホーンにするメリットデメリットを比較


クロスバイクのブルホーン化は、見た目の変化だけでなく、走行性能にも影響を与えます。カスタムを検討する際は、メリットとデメリットを正しく理解し、自身のライディングスタイルと照らし合わせることが大切です。
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
快適性 | 複数の握り方ができ、疲労を軽減 | 前傾姿勢が合わないと首や腰に負担 |
走行性能 | 空気抵抗が減り巡航しやすい | 急ブレーキや小回りがしにくい場合あり |
デザイン | 個性的でスタイリッシュ | パーツの組み合わせ次第でバランスが悪化 |
コスト | – | パーツ代と工賃で数万円かかる |
メリット
1.疲労軽減効果
ブルホーン化の最大のメリットは、握れるポジションが増えることによる「疲労軽減効果」です。フラットバーハンドルでは握る位置がほぼ一箇所に固定されてしまいますが、ブルホーンなら先端部分や根元部分など、複数のポジションを使い分けられます。これにより、長時間の走行でも手首や腕、肩にかかる負担を分散させることが可能です。
2.空気抵抗の軽減
次に、「空気抵抗の軽減」が挙げられます。自然な前傾姿勢を取りやすくなるため、向かい風の影響を受けにくくなり、特に平坦な道での巡航速度の維持が容易になります。街中でのストップアンドゴーにおいても、加速がスムーズになる効果が期待できます。
3.見た目がスタイリッシュ
また、見た目がスタイリッシュになる点も大きな魅力です。他の人とは違う個性的なルックスを求めるユーザーにとって、ブルホーン化は愛車を差別化する有効な手段となり得ます。
デメリット
1.操作性に慣れが必要…
一方、デメリットとしては、まず「操作性の変化に慣れ」が必要な点が挙げられます。特に、ブレーキレバーがハンドルの先端に位置する場合、フラットバーに比べて咄嗟のブレーキングが遅れる可能性があります。狭い場所でのハンドルの取り回しも、やや窮屈に感じることがあるかもしれません。
2.カスタムにかかる費用…
「カスタムにかかる費用」も、無視できません。ハンドル本体に加え、ブレーキレバー、バーテープ、ワイヤー類などが必要になり、安くても20,000円前後、パーツのグレードによっては70,000円以上かかることもあります。
前述の通り、身体への負担が増す可能性もあります。前傾姿勢が合わないと、かえって疲労が蓄積することもあるため、慎重なポジション設定が求められます。



最終的には、これらの要素を総合的に判断し、自分の用途や目的に合っているかを考えることが、後悔しないカスタムへの第一歩となります。
ブルホーンとドロップハンドルの違いを解説


ブルホーンハンドルとドロップハンドルは、一見すると似たような前傾姿勢を取るためのハンドルですが、その形状、設計思想、そして主な用途において明確な違いがあります。どちらを選ぶかは、どのようなライディングをしたいかによって決まります。
特徴 | ドロップハンドル | ブルホーンハンドル |
---|---|---|
形状 | 前方に伸びて下へカーブ | 前方へ直線的に突き出す |
握り位置 | 3箇所以上(上・ブラケット・下) | 主に2箇所(先端・根元) |
主な用途 | ロードレース、ツーリング | TT、トラック競技、街乗り |
操作性 | 高速やコーナーで安定 | 直線向き、小回りやや苦手 |
対応パーツ | STIレバー | TTレバー、バーエンドシフター |
形状の特徴
まず形状ですが、ドロップハンドルは前方に伸びた後に下方向へS字状にカーブしているのが特徴です。これにより、「上ハン(ハンドルトップ)」「ブラケット」「下ハン(ドロップ部)」という、主に3つの異なるポジションを使い分けることができ、状況に応じた多様な姿勢変更が可能です。
一方、ブルホーンハンドルは、牛の角のように前方へ直線的に突き出した形状をしています。握れるポジションはドロップハンドルほど多くありませんが、構造がシンプルです。
使用目的
次に、使用目的です。
ドロップハンドルは、長距離のロードレースやツーリングなど、快適性と操作性を両立させながら走り続ける状況に最適化されています。
対してブルホーンハンドルは、もともとトラック競技やタイムトライアルなど、一定のペースで走り続ける、あるいは短時間で最高速度を出すことを目的とした競技で発展しました。このため、空気抵抗を抑えた姿勢を維持することに特化しています。
操作性の違い
操作性にも、違いが見られます。
ドロップハンドルは、特に下ハンを握った際に自転車をコントロールしやすく、ダンシング(立ちこぎ)やコーナリングでの安定性が高いです。
ブルホーンハンドルは、直線的な走行での安定性は高いものの、ハンドルの振り幅が比較的小さいため、急なカーブや狭い場所での切り返しはドロップハンドルに比べてやや不得手とされます。
このように、両者は似て非なるものです。



多様な状況に対応できる汎用性を求めるならドロップハンドル、特定の走行スタイル(特に速度維持)やシンプルな見た目を重視するなら、ブルホーンハンドルが適していると考えられます。
ブルホーンとライザーバーならどちらが乗りやすい?


ブルホーンハンドルとライザーバーのどちらが乗りやすいかは、ライダーが求める「乗りやすさ」の種類によって答えが異なります。一概にどちらが優れているということではなく、ライディングの目的や環境に応じて、最適なハンドルは変わります。
ライザーバーの特徴
ライザーバーは、多くのクロスバイクやマウンテンバイクに標準で装備されているハンドルで、グリップ部分が少し持ち上がった(ライズした)形状をしています。この形状により、上半身が起き上がったリラックスした姿勢を取りやすく、視界が広くなるのが最大の特徴です。
そのため、信号や歩行者が多い街中での走行や、周囲をよく確認しながらゆっくり走りたい場合に非常に乗りやすいと感じるでしょう。操作も直感的で、スポーツバイク初心者でも扱いやすいのがメリットです。
ブルホーンハンドルの特徴
一方、ブルホーンハンドルは前述の通り、前傾姿勢を取りやすい設計になっています。これにより、空気抵抗を減らしてスピードを維持しやすくなるため、ある程度の速度で巡航するような走り方には非常に適しています。
通勤や通学で少しでも速く、効率的に移動したいと考えるライダーにとっては、ブルホーンの方が「乗りやすい」と感じられるはずです。また、複数のポジションを握り分けることで、長距離走行時の手の疲れを軽減できる点も、ライザーバーにはない利点です。
要するに、乗りやすさの基準をどこに置くかが選択の分かれ目となります。
- リラックスした姿勢と広い視界、扱いやすさを求めるなら「ライザーバー」
- 効率的な前傾姿勢と速度維持、長距離での快適性を求めるなら「ブルホーンハンドル」
もしあなたがクロスバイクに乗り始めたばかりで、まずは街乗りを楽しみたいのであれば、ライザーバーのまま乗るのが良いかもしれません。



一方で、現在のライディングに物足りなさを感じ、よりスポーティーな走りや長距離走行に挑戦したいのであれば、ブルホーン化を検討する価値は十分にあると言えます。
クロスバイクのブルホーンはダサいを回避できる…


- クロスバイクにバーエンドはいらないのか?
- ブルホーン禁止は本当?その理由とリスク
- クロスバイクのブルホーンブレーキの選び方と注意点
- クロスバイクで人気のおすすめハンドルを紹介
- クロスバイクのブルホーンに関するよくある質問
クロスバイクにバーエンドはいらないのか?


「クロスバイクにバーエンドバーは必要なのか、それともいらないのか」という問いは、ブルホーンカスタムの議論と並行してよく交わされるテーマです。この答えもまた、個人の乗り方や目的によって大きく左右されます。
バーエンドバーとは
バーエンドバーは、フラットハンドルの端に取り付ける補助的なハンドルのことです。これを取り付ける最大のメリットは、ブルホーンハンドルと同様に握るポジションを増やせる点にあります。長距離を走る際に同じ姿勢を続けていると、手首や腕に疲労が溜まりやすくなりますが、バーエンドバーを握ることで姿勢を変え、負担を軽減できます。
特に、坂道を登る際には、バーを握りしめて力を入れやすくなるという利点もあります。
バーエンドバーはダサいとの声も…
一方で、バーエンドバーがいらない、あるいは「ダサい…」とされる理由も存在します。まず、見た目の問題です。ハンドルの先に角のようにパーツが突き出す形になるため、自転車全体のシンプルなデザインを損なうと感じる人もいます。パーツの色や形状がフレームと合っていないと、後付け感が強調されてしまうこともあります。
宝の持ち腐れになってしまう可能性も…
また、街乗りが中心で一回の走行距離が短いユーザーにとっては、ポジションチェンジの恩恵を感じる機会が少なく、「宝の持ち腐れになってしまう可能性」もあります。さらに、ハンドルの幅が広がることで、駐輪場や狭い場所での取り回しが少し不便になる点や、転倒時にバーが体に当たるリスクも指摘されています。
したがって、クロスバイクにバーエンドバーがいるかいらないかの判断基準は、主に走行距離と走行スタイルにあります。
週末に数十キロ単位のサイクリングを楽しむような方であれば、疲労軽減の恩恵は大きく、非常に有効なカスタムパーツとなるでしょう。



しかし、主な用途が近距離の移動で、見た目のシンプルさを重視するのであれば、必ずしも必要なパーツではない、というのが実態に近い考え方です。
ブルホーン禁止は本当?その理由とリスク


「ブルホーンハンドルは禁止されている…」という話を、聞いたことがあるかもしれませんが、これは特定の条件下での話であり、公道での使用が全面的に禁止されているわけではありません。しかし、いくつかの重要な注意点とリスクが存在します。
法律との関係
まず、法律との関係です。日本の道路交通法施行規則では、自転車の構造について「歩行者に危害を及ぼすおそれがある、鋭利な突出部がないこと」と定められています。ブルホーンハンドルの先端が鋭利に尖っている場合、この規定に抵触すると判断される可能性はゼロではありません。
万が一の事故の際に、この突出部が歩行者や他の車両の運転者に怪我をさせるリスクが高まるためです。市販されている多くの製品は先端が丸められていますが、自作や加工を施した場合は特に注意が必要です。
整備不良と見なされるリスク
次に、整備不良と見なされるリスクです。道路交通法では「制動装置が走行中容易に操作できる位置にあること」も定められています。ブルホーン化によってブレーキレバーが極端に遠くなり、咄嗟の場面でブレーキ操作が遅れるような状態は、整備不良と見なされる可能性があります。これは安全性に直結する非常に重要なポイントです。
自転車競技やイベントでの使用制限
そして、禁止というイメージが広まった最も大きな理由が、自転車競技やイベントでの使用制限です。多くの公認レースや市民参加型のサイクルイベントでは、安全上の理由からブルホーンハンドルの使用が禁止されています。
これは、集団走行中に他の選手と接触した際に、ハンドルの先端が危険を及ぼす可能性があるためです。トライアスロンなど一部の競技では使用が認められていますが、一般的なロードレースなどでは使用できないケースがほとんどです。
これらの理由から、「ブルホーンは禁止」という情報が流布していると考えられます。



公道で合法的に楽しむためには、先端が鋭利でない製品を選び、ブレーキが確実に操作できる位置に、正しく設置することが絶対条件となります。
クロスバイクのブルホーンブレーキの選び方と注意点


クロスバイクをブルホーン化する上で、安全性と直結する最も重要なパーツがブレーキシステムです。見た目のかっこよさだけを追求してブレーキ選びを誤ると、重大な事故につながりかねません。選び方と注意点をしっかり理解しておくことが不可欠です。
ブレーキレバーの選択
ブルホーンハンドルに適した、ブレーキレバーを選ぶことが第一歩です。主に、以下の2種類が使われます。
1.TTブレーキレバー(バーエンドブレーキレバー)
ハンドルの先端(バーエンド)に、差し込んで取り付けるタイプです。空気抵抗を意識したスマートな見た目が特徴で、ブルホーンカスタムでは最も一般的な選択肢です。


2.ギドネットレバー
ハンドルのフラット部分や、カーブ部分に取り付けることができるレバーです。複数のポジションからブレーキ操作が可能になるというメリットがあります。


ここで最も注意すべきは、ブレーキ本体との互換性です。
多くのクロスバイクに採用されている「Vブレーキ」は、ロードバイク用の「キャリパーブレーキ」とはブレーキワイヤーを引く量(レバー比)が異なります。そのため、キャリパーブレーキ用に設計された多くのTTレバーをそのままVブレーキに組み合わせると、ブレーキが適切に効かなかったり、逆に効きすぎてロックしやすくなったりします。
ミニVブレーキなど一部互換性のあるモデルもありますが、基本的にはVブレーキ対応を明記したレバーを選ぶか、レバー比を調整するアタッチメントを使用する必要があります。
ワイヤーの取り回し
ブレーキワイヤーの取り回しも、ブレーキ性能を左右する重要な要素です。ワイヤーをハンドル内部に通す「内装式」にすると見た目はスッキリしますが、ワイヤーの曲がりが急角度になると摩擦抵抗が増え、ブレーキの引きが重くなったり、戻りが悪くなったりする原因になります。
摩擦抵抗の低い高品質なワイヤーを選んだり、無理のないルートで配線したりする技術が求められます。
安全性を確保するためには、これらの互換性や技術的な課題を理解し、適切なパーツを選ぶことが大切です。



自信がない場合は、専門知識を持つプロショップに相談し、取り付けを依頼するのが最も確実で安全な方法と言えるでしょう。
クロスバイクで人気のおすすめハンドルを紹介


クロスバイクのハンドルカスタムは、ブルホーン以外にも多様な選択肢があります。ここでは、それぞれの特徴を踏まえ、人気のある代表的なハンドルを紹介します。自分のライディングスタイルや目指すルックスに合わせて、最適な一本を見つける参考にしてください。
ブルホーンハンドル
前述の通り、スポーティーな前傾姿勢と個性的なルックスが魅力です。長距離の疲労軽減や速度維持に長けており、愛車をより攻撃的なスタイルにしたい方におすすめです。NITTO(日東)の製品などは、品質の高さと美しい仕上げで定評があります。
ドロップハンドル
ロードバイクの標準的なハンドルで、多様なポジションを取れるのが最大の特徴です。上ハンでのリラックスした走りから、下ハンを握った本気の走りまで、あらゆる状況に対応できる汎用性の高さが魅力です。クロスバイクをより本格的なロードバイクスタイルに近づけたい方に適しています。
「3T」や「DEDA ELEMENTI」などが、人気ブランドとして知られています。


ライザーバー/フラットバー
多くのクロスバイクに標準装備されているハンドルです。ライザーバーはグリップ位置が少し高く、フラットバーは一直線なのが特徴です。どちらも上半身が起きた楽な姿勢で乗れるため、視界が広く、街乗りに最適です。操作が直感的で扱いやすいため、初心者の方やリラックスしたサイクリングを楽しみたい方に向いています。


プロムナードハンドル/オールラウンダーバー
手前に大きくカーブした形状が特徴で、非常にリラックスした姿勢で乗ることができます。クラシカルでおしゃれな雰囲気を演出しやすく、ゆったりとした街乗りを楽しむ「ポタリング」などに最適です。NITTOのB622やB802AAFなどが代表的なモデルとして挙げられます。


これらのハンドルは、それぞれに異なる乗車姿勢と得意なシーンがあります。



例えば、スポーティーさを求めるならブルホーンやドロップ、快適性やおしゃれさを求めるならプロムナードというように、自分が自転車に何を求めるかを明確にすることが、満足のいくハンドル選びの鍵となります。
全国37の実店舗とオンラインストアで、国内サイクルブランドなら品揃えナンバーワンの「ワイズロードオンライン」こちらの記事「ワイズロードオンラインの評判って?口コミでわかる選ばれる理由とは」も、参考にしてください。
クロスバイクのブルホーンに関するよくある質問


ここでは、クロスバイクのブルホーンカスタムを検討している方からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- ブルホーン化にかかる費用はどれくらい?
-
パーツ代と工賃を合わせて、25,000円〜70,000円程度が目安です。費用は選ぶパーツのグレードによって大きく変動します。ハンドル本体、ブレーキレバー、バーテープ、ワイヤー類が基本的な必要パーツです。DIYで行えば工賃はかかりませんが、専用工具が必要になる場合もあります。
一方、専門店に依頼すれば確実な作業が期待できますが、数千円〜10,000円程度の工賃が加わります。
- クロスバイクの寿命はどれくらい?カスタムに影響する?
-
フレームの寿命は素材にもよりますが、一般的にアルミフレームで7〜10年、クロモリフレームならそれ以上と言われています。ただし、これは適切なメンテナンスを行った場合の目安です。タイヤやチェーン、ブレーキなどの消耗品は定期的な交換が必要です。
ブルホーン化などのカスタム自体が直接的に寿命を縮めることはありませんが、改造を機に長く乗り続けたいと考えるのであれば、フレームの状態をチェックし、日頃のメンテナンスを怠らないことが大切になります。
- クロスバイクの欠点とは?ブルホーン化で改善できる?
-
クロスバイクは汎用性が高い反面、「ロードバイクより遅く、マウンテンバイクより悪路に弱い」という中途半端さが欠点と指摘されることがあります。特に、フラットバーによる空気抵抗の大きさと、長距離でのポジションの固定による疲労は、スポーツ走行においてデメリットとなりがちです。
ブルホーン化は、前傾姿勢を取りやすくすることで空気抵抗を減らし、複数のポジションを提供することで疲労を軽減するため、これらの欠点をある程度改善する効果が期待できます。
- STIレバーはブルホーンハンドルに使えますか?
-
基本的には推奨されません。前述の通り、STIレバーはドロップハンドルのカーブに合わせて設計されているため、直線的なブルホーンハンドルに取り付けると、見た目のバランスが悪くなるだけでなく、ケーブルの取り回しに無理が生じ、ブレーキや変速の性能低下を招くリスクがあります。
ブルホーンハンドルには、専用のTTブレーキレバーやバーエンドコントローラーを使用するのが一般的で安全な方法です。



よくあるQ&Aも、参考にしてください。
【総括】クロスバイクのブルホーンはダサいのか!?
この記事では、クロスバイクのブルホーンカスタムに関する、様々な視点からの情報を解説しました。最後に、重要なポイントを箇条書きでまとめます。
- ブルホーンがダサいと言われるのは、見た目のバランスや用途のミスマッチが原因
- 競技用のイメージが強く、街乗りバイクには不自然に見えることがある
- STIレバーとの組み合わせは、見た目と機能性の両面で推奨されない
- ワイヤー処理が雑だと、未完成な印象を与えやすい
- 評価は世代や価値観によって大きく異なり、若者には個性として受け入れられることも
- カスタムのメリットは複数の握り方ができ、長距離での疲労が減ること
- 空気抵抗が減り、平地でのスピード維持がしやすくなる
- デメリットは操作に慣れが必要なことと、カスタム費用がかかること
- 後悔の原因はパーツの互換性ミスや身体への負担、見た目の不一致が多い
- 公道での使用は禁止されていないが、ブレーキの確実な操作が必須
- 自転車の大会やイベントでは、安全上の理由から禁止されることが多い
- ブレーキ選びでは、Vブレーキとのレバー比互換性が極めて重要
- ドロップハンドルは汎用性が高く、ブルホーンは速度維持に特化している
- 街乗りでの扱いやすさを求めるなら、ライザーバーが適している
- カスタムの判断は最終的に、個人の走行スタイルと目的によって決まる
【参考】
>>クロスバイクにカゴってダサいの?イメージ回避の選び方と実用ガイド
>>クロスバイクグラベル化の方法って?基礎知識と成功させるコツを解説
>>クロスバイクのギアでやってはいけないこと?選び方や調整のコツとは
>>クロスバイクはスピード重視で失敗しない?最適な選び方とカスタム術
>>クロスバイクのチェーンカバー後付けって?選び方やメンテナンス方法
>>クロスバイクのタイヤ寿命って?劣化サインと交換時期や費用を解説