通勤や買い物などで身近なママチャリですが、「実際のところ、ママチャリの平均速度はどのくらいなのだろう?」と、疑問に思ったことはありませんか。また、少しスポーティーな自転車と比較して、ママチャリは最高速度はどのくらい出るのか、そもそも自転車の速度は徒歩の何倍なのかといった、基本的な点も気になります。
さらに、通常自転車と電動自転車の速度の違いや、巷で聞かれるロードバイクの平均速度は嘘という声は本当なのかといった、専門的な情報に関心を持つ方もいるかもしれません。
ただ、速度を追求するあまり、安全性がおろそかになっては本末転倒です…
自転車でスピードを出しすぎないようにする注意点をはじめ、自転車を安全に乗るための適切な速度、そして万が一の際に知っておきたい自転車は何キロでスピード違反になるのかといった、交通ルールも正しく理解しておく必要があります。
この記事では、これらのあらゆる疑問に具体的にお答えします。

速度に関する知識を深めることで、ご自身の使い方に合った、快適と評判のおすすめ人気ママチャリ選びにも役立つ情報をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。
【記事のポイント】
1.ママチャリの、現実的な平均速度と最高速度
2.他の自転車や、徒歩との速度比較
3.自転車の速度に関する、交通ルールと安全な乗り方
4.速度と快適性を両立する、ママチャリ選びのヒント
ママチャリの平均速度と性能を徹底解説


- ママチャリの平均速度はどのくらい?
- ママチャリは最高速度はどのくらい出る?
- 自転車の速度は徒歩の何倍なのか?
- 通常自転車と電動自転車の速度の違い
- ロードバイクの平均速度は嘘という声は本当?
ママチャリの平均速度はどのくらい?


多くの人が日常的に利用するママチャリ(シティサイクル)の平均速度は、一般的に時速12km〜15km程度とされています。これは、信号や人通りのある街中を、特別なトレーニングをしていない人が無理なく走行した場合の、現実的な数値です。
もちろん、走行する環境によって速度は大きく変動します。
例えば、国土交通省の調査によると、信号などの障害がない理想的な状況ではシティサイクルの平均時速は約16.8km/hでした。しかし、信号や交差点が多い都内の公道を走行した場合は平均時速が約9.6km/hまで落ち込み、およそ4割も速度が低下するという結果が報告されています。



通勤や通学で街中を走る場合、カタログスペック通りの速度が出ることは稀であり、時速10km前後で計算しておくと、より実態に近い所要時間を予測できると考えられます。
ママチャリは最高速度はどのくらい出る?


ママチャリで出せる最高速度は、乗り手の体力や道路の条件によって大きく左右されます。理論上、体力のある人が長い下り坂や強い追い風といった好条件を利用すれば、短時間であれば時速30kmに達することも不可能ではありません。
しかし、これはあくまで例外的な状況です。
ママチャリは、構造的に高速走行を想定して設計されていません。車体の重量が16kg~20kgと重く、変速機(ギア)が付いていないモデルも多いため、平坦な道で自力で時速30kmを維持することは極めて困難です。
クロスバイクやロードバイクが、高速走行を前提とした設計であるのとは対照的に、ママチャリは日常使いの利便性と安定性を重視しています。



そのため、実用的な最高速度は時速20km程度がひとつの目安となり、それ以上の速度を求めるのは自転車の特性上、適切とは言えません。
自転車の速度は徒歩の何倍なのか?


自転車と徒歩の速度を比較すると、移動効率の差は歴然としています。人の歩く速度は、平均で時速4km〜5km程度です。一方、前述の通りママチャリの街中での平均速度は、時速12km〜15km程度が目安となります。
これを基に計算すると、自転車は徒歩のおおよそ3倍〜4倍の速さで移動できることが分かります。
例えば、5kmの距離を移動する場合、徒歩では約1時間かかるところを、自転車であれば15分〜20分程度で到着できる計算になります。
この差は、移動距離が長くなるほど顕著になります。自転車が車輪の回転によって少ない力で効率的に進むのに対し、徒歩は一歩一歩地面を蹴って進むため、同じエネルギーを消費しても進める距離が短くなります。



このため、少し離れた場所への移動手段として、自転車は非常に優れていると考えられます。
通常自転車と電動自転車の速度の違い


電動アシスト自転車は、モーターの力で楽に進めるため、通常の自転車よりも格段に速いというイメージを持つ方がいるかもしれません。しかし、実際のところ平均速度に大きな差は生まれません。


通常のママチャリの平均速度が時速12km~15km程度であるのに対し、電動アシスト自転車の平均速度は時速15km~17km程度と、わずかに速くなる程度です。
これは、日本の法律で電動アシストが機能する速度に上限が定められているためです。具体的には、時速10kmまでは人の力の2倍までアシストできますが、速度が上がるにつれてアシスト力は弱まり、時速24kmを超えるとアシストはゼロになります。
また、電動アシスト自転車はバッテリーやモーターを搭載している分、車体重量が20kg以上と重くなる傾向があります。このため、アシストが切れる高速域では、むしろ通常の自転車より速度を維持するのが、難しくなる場合もあります。
言ってしまえば、電動アシスト自転車の最大のメリットは速度ではなく「楽さ」です。



特に坂道や漕ぎ出し、重い荷物を載せている際の負担を大幅に軽減してくれる点が、通常の自転車との最も大きな違いとなります。
ロードバイクの平均速度は嘘という声は本当?


インターネット上などで「ロードバイクなら平均時速30kmは当たり前」といった、情報を見かけることがあります。しかし、これに対して「嘘だ」「非現実的だ」という声が上がるのも事実です。


この背景には、走行環境や乗り手のレベルが考慮されていないという点が挙げられます。
確かに、トレーニングを積んだサイクリストが信号の少ない郊外の平坦な道を走れば、平均時速30km以上を維持することは可能です。プロの選手であれば、レース中の平均時速は40kmを超えます。
一方で、自転車に乗り慣れていない初心者が、信号の多い街中でロードバイクに乗った場合、平均時速は20km~25km程度に落ち着くのが一般的です。ロードバイクは車体が軽く、高速走行に適した設計ですが、その性能を最大限に引き出すには相応の体力と技術が求められます。
つまり、ロードバイクの平均速度に関する情報は、誰がどのような状況で走るかによって大きく変わるため、一部の情報だけを鵜呑みにすると現実とのギャップが生まれます。



ママチャリと比較すればロードバイクが圧倒的に速いのは間違いありませんが、誰もが簡単に時速30kmで巡航できるわけではない、と理解しておくのが適切です。
ママチャリの平均速度を知り安全に乗る方法


- 自転車でスピードを出しすぎないようにする注意点
- 自転車を安全に乗るための適切な速度
- 自転車は何キロでスピード違反になるの?
- 快適と評判のおすすめ人気ママチャリ
- ママチャリの平均速度でよくある質問
自転車でスピードを出しすぎないようにする注意点


自転車は手軽で便利な乗り物ですが、スピードの出しすぎは重大な事故につながる危険性をはらんでいます。特に注意すべき点を、いくつか挙げます。
制動距離が長くなる
第一に、「制動距離が長くなる」ことです。速度が上がるほど、ブレーキをかけてから完全に停止するまでの距離は長くなります。急な飛び出しや障害物に対応できず、衝突するリスクが高まります。特に雨の日は路面が滑りやすいため、制動距離はさらに伸びることを認識しておく必要があります。
視野が狭くなる
第二に、「視野が狭くなる」ことです。速度を出すと、周囲の景色が速く流れるため、動体視力が追いつかなくなり、左右から出てくる歩行者や車を見落としやすくなります。自分では周囲を確認しているつもりでも、実際には多くの情報を見逃している可能性があるのです。
衝突時の衝撃が大きくなる
そして「衝突時の衝撃が大きくなる」点も、無視できません。自転車には車のような衝撃吸収ボディはないため、事故の際の衝撃は直接身体に伝わります。速度が速ければ速いほど、自分自身が負う怪我も、相手に与える損害も甚大になります。



これらのリスクを理解し、常にコントロール可能な速度で走行することが大切です。
自転車を安全に乗るための適切な速度


自転車を安全に乗るための適切な速度は、法律で一律に定められているわけではなく、走行する場所や状況によって柔軟に変える必要があります。
車道を走行する場合
車道を走る際は、道路標識で定められた制限速度を守らなければなりません。例えば「40」と表示されていれば、時速40kmが上限です。
ただし、ママチャリでそのような速度を出すことは現実的ではなく、交通の流れを妨げない範囲で、かつ自分が安全にコントロールできる速度で走ることが求められます。一般的には、時速15km~20kmが一つの目安と考えられます。
歩道を走行する場合
「自転車通行可」の標識がある歩道を走行する場合は、歩行者優先が絶対のルールです。すぐに止まれる速度、いわゆる「徐行」が義務付けられています。具体的な速度としては、時速10km以下が目安とされています。
歩行者のすぐそばを速いスピードで通り抜ける行為は、非常に危険であり、違反の対象にもなります。
いずれの場合も、大切なのは周囲の状況をよく確認し、危険を予測しながら運転することです。



見通しの悪い交差点や、子供が飛び出してきそうな場所では、速度を十分に落とすことを心がけましょう。
自転車は何キロでスピード違反になるの?


自転車自体には、自動車のようないわゆる法定速度(標識がない場合の最高速度)の定めはありません。しかし、これは「いくらスピードを出しても良い」という意味ではありません。
前述の通り、自転車は道路交通法上「軽車両」に分類されるため、道路標識や道路標示によって指定された最高速度(制限速度)を守る義務があります。例えば、制限速度が時速40kmの道路を時速50kmで走行すれば、それは明確な速度超過違反となります。
速度超過で警察官に取り締まりを受けた場合、自動車のように青切符が切られることはありませんが、悪質と判断されると、「赤切符」が交付されることがあります。
赤切符は刑事罰の対象となり、起訴されて有罪になれば「3ヶ月以下の懲役または50,000円以下の罰金」が科される可能性があります。
また、3年以内に違反や事故を2回以上繰り返すと「自転車運転者講習」の受講が命じられます。この命令に従わない場合も、50,000円以下の罰金が科されます。



速度だけでなく、信号無視や一時不停止なども対象となるため、交通ルールを遵守する意識が不可欠です。
快適と評判のおすすめ人気ママチャリ


ママチャリを選ぶ際、速度性能だけでなく、乗り心地や日常での使いやすさも大切な要素です。ここでは、快適性と実用性で評価の高い人気のママチャリのタイプをいくつか紹介します。
オートライト機能付きモデル
夜間に自動でライトが点灯するオートライトは、安全性と利便性を両立させる人気の機能です。従来のダイナモライトと比べて、ペダルが重くならないハブダイナモ式が主流で、快適な走りを妨げません。


変速ギア付きモデル
坂道が多い地域に住んでいる方や、荷物を載せて走る機会が多い方には、変速ギア付きのモデルがおすすめです。3段や6段の変速があれば、地形や体力に合わせてペダルの重さを調整でき、長距離の移動も楽になります。


軽量アルミフレームモデル
一般的なスチール製のママチャリよりも、軽量なアルミフレームを採用したモデルは、漕ぎ出しが軽く、取り回しがしやすいのが特徴です。駐輪場での移動や、集合住宅で階段を使って運ぶ必要がある場合に大きなメリットを感じられるでしょう。





これらの特徴を踏まえ、ご自身のライフスタイルや主に走行する道の状況に合わせて選ぶことが、満足度の高いママチャリ選びの鍵となります。
全国37の実店舗とオンラインストアで、国内サイクルブランドなら品揃えナンバーワンの「ワイズロードオンライン」こちらの記事「ワイズロードオンラインの評判って?口コミでわかる選ばれる理由とは」も、参考にしてください。
ママチャリの平均速度でよくある質問


ここでは、ママチャリの速度に関して、多くの人が抱きがちな疑問についてお答えします。
- タイヤの空気圧は速度に関係ありますか?
-
はい、大きく関係します。空気圧が低いと、タイヤと地面との接地面積が広くなり、転がり抵抗が増えるため速度が出にくくなります。逆に、適正な空気圧を保つことで、抵抗が減り、スムーズで軽快な走りが可能になります。定期的に空気圧をチェックすることが、快適な走行を維持する上で大切です。
- 体重が重いと速度は遅くなりますか?
-
漕ぎ出しや上り坂では、車体と乗り手の合計重量が重いほど、より大きな力が必要になるため、速度は上がりにくくなります。しかし、一度スピードに乗った平坦な道や下り坂では、慣性の法則が働くため、体重が速度に与える影響は比較的小さくなります。
- ギア付きとギアなしでは、平均速度は変わりますか?
-
走行する地形によって変わります。平坦な道だけを走る場合は大きな差は出にくいですが、坂道や向かい風など、負荷がかかる状況ではギア付きの方が有利です。適切なギアを選択することで、効率的なペダリングを維持でき、結果として平均速度の低下を防ぐことにつながります。



よくあるQ&Aも、参考にしてください。
【総括】知っておきたいママチャリの平均速度
この記事で解説した、ママチャリの平均速度に関する重要なポイントを、以下にまとめます。
- ママチャリの街中での平均速度は、時速12km~15kmが目安
- 信号など、障害物がない場合の平均時速は約17km
- 信号の多い都心部では、平均時速が10km程度まで落ち込むことがある
- 好条件が揃えば最高速度は、時速30kmに達することもあるが非現実的
- 実用的な最高速度は、時速20km程度と考えられる
- 徒歩の平均速度は時速4km~5kmで、自転車はその約3~4倍速い
- 電動アシスト自転車の平均速度は、時速15km~17km程度
- 電動アシストは速度を上げるより、漕ぐ力を補助するのが目的
- 法律により時速24km以上では、電動アシストは機能しない
- ロードバイクの平均速度は、乗り手のレベルや環境で大きく変わる
- 自転車は道路標識にある、制限速度を守る義務がある
- 制限速度を超過すると赤切符の対象となり、罰則の可能性がある
- 歩道を走行する場合は、歩行者優先で徐行(時速10km以下)が原則
- タイヤの空気圧を適正に保つと、走行がスムーズになる
- 安全のためには周囲の状況に合わせて、速度をコントロールすることが最も重要
【参考】
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