マウンテンバイクのハンドル幅600mm以下って?後悔しない選び方

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マウンテンバイクのハンドル幅600mm以下って?後悔しない選び方

マウンテンバイクの購入を検討していたり、すでにお持ちの車体をカスタムしようと考えたりする中で、ハンドルの幅について悩んでいませんか。特に、街乗りでの使いやすさを考えると「ハンドルを600mm以下にしたい」と思う方も、多いかもしれません。

しかし、いざ短くしようとすると、マウンテンバイクのハンドル幅に法律はあるのか、ハンドルを600mm以下にするメリットデメリットは何か、といった基本的な疑問が浮かびます。また、一般的なマウンテンバイクのハンドル幅の基準値や、よくあるハンドル幅760mmとの違いは何かまで、気になる点は多いですよね。

さらに、やはりハンドル幅と身長は関係あるのか、街乗りに最適なマウンテンバイクのハンドル幅はどれくらいなのかも、知りたいところです。

この記事では、失敗や後悔をしないためのハンドルカットをする際の注意点から、快適な操作性のおすすめハンドルの紹介、さらにはおすすめのコスパ最強マウンテンバイクはこれだと言えるモデルまで、幅広く解説していきます。

この記事を読み終える頃には、あなたにとって最適なハンドル幅の答えが見つかっているはずです。

【記事のポイント】
1.600mm以下のハンドル幅に関する、法律上の扱い
2.メリットデメリットを理解し、自分に合うか判断できること
3.身長や用途に応じた、最適なハンドル幅の選び方
4.ハンドルカットの方法や、おすすめの製品に関する情報

目次

マウンテンバイクのハンドルを600mm以下にする基本

マウンテンバイクのハンドルを600mm以下にする基本
チャリノリズム・イメージ

このセクションでは、マウンテンバイクのハンドル幅を600mm以下にすることを検討する上で、まず知っておくべき基本的な知識について解説します。

  • マウンテンバイクのハンドル幅に法律はある?
  • ハンドル600mm以下のメリットデメリット
  • 一般的なマウンテンバイクのハンドル幅の基準値
  • ハンドル幅760mmとの違いは?
  • やはりハンドル幅と身長は関係ある?

マウンテンバイクのハンドル幅に法律はある?

マウンテンバイクのハンドル幅に法律はある?
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マウンテンバイクのハンドル幅について、直接的に「〇〇mmでなければならない」と定めた法律はありません。しかし、自転車の車体サイズに関する法律は存在し、これがハンドル幅と密接に関係してきます。

ポイントは、道路交通法で定められている「普通自転車」という区分です。

普通自転車は、長さ190cm幅60cm以下のサイズと規定されています。そして、「自転車通行可」の標識がある歩道などを走行できるのは、この普通自転車に限られます。

多くのマウンテンバイクは、購入時の状態でハンドル幅が700mmを超えているため、厳密には普通自転車の規格から外れます。つまり、原則として車道しか走行できない軽車両という扱いになるのです。

もし、お持ちのマウンテンバイクのハンドル幅を600mm以下にカット、または交換した場合、車体は普通自転車の規格内に収まることになります。これにより、法律上「自転車通行可」の歩道を走行できるようになる、という変化が生まれるわけです

街中での利便性を考えると、これは一つの大きな判断材料になると考えられます。

ハンドル600mm以下のメリットデメリット

ハンドル600mm以下のメリットデメリット
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ハンドル幅を600mm以下にすることには、明確なメリットとデメリットが存在します。ご自身のライディングスタイルと照らし合わせ、どちらが上回るかを慎重に判断することが大切です。

項目メリットデメリット
操作性狭い場所ですり抜けやすく、軽快な操作感。ハンドルが重く、段差で取られやすい。
安定性悪路や高速時の安定性が低下。
利便性幅60cm以内に収まり、人混みでも扱いやすい。トレイル走行に不向きで、性能が落ちる可能性。
姿勢前傾姿勢になりやすい。リラックス姿勢が取りにくく、疲れやすい。

このように、600mm以下のハンドル幅は、街乗りという特定の環境下で多くのメリットを発揮します

一方で、マウンテンバイク本来の持ち味である悪路走破性や安定性は損なわれる傾向にあるため、将来的にトレイル走行なども楽しみたいと考えている場合は、慎重な判断が求められます。

一般的なマウンテンバイクのハンドル幅の基準値

一般的なマウンテンバイクのハンドル幅の基準値
チャリノリズム・イメージ

一般的なマウンテンバイクのハンドル幅の基準値

近年、マウンテンバイクのハンドル幅はワイド化(幅広になること)の一途をたどっています。これは、ホイールの大径化(29インチなど)やサスペンション性能の向上に伴い、より速いスピードで荒れた路面をコントロールする必要が出てきたためです。広いハンドル幅は「てこの原理」を最大限に活かし、強力な安定性と操作性をもたらします。

そのため、現代のマウンテンバイクにおけるハンドル幅の基準値は、数十年前とは大きく異なり、想定されるライディングシーンによって棲み分けがされています。

ジャンル別のハンドル幅の目安

1.クロスカントリー(XC)

720mm~760mm程度。登坂性能や高速巡航も重視するため、比較的狭めですが、それでも600mmよりは遥かに広いです。

2.トレイル/オールマウンテン

760mm~800mm程度。登りも下りも楽しむ、最も標準的なカテゴリーで、コントロール性を重視した幅が採用されます。

3.エンデューロ/ダウンヒル

780mm~820mm程度。下りの安定性を最優先するため、最も広いハンドル幅が設定されています。

このように、オフロード走行を前提とした場合、600mmというハンドル幅は現在の基準から見るとかなり狭い設定であることが分かります。

ハンドル幅760mmとの違いは?

ハンドル幅760mmとの違いは?
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現在、多くのトレイル向けマウンテンバイクに標準装備されている760mmのハンドル幅と、街乗りを想定した600mmのハンドル幅とでは、どのような違いが生まれるのでしょうか。その差はわずか16cmですが、乗り味は大きく変わります。

比較項目ハンドル幅 760mmハンドル幅 600mm
得意な場所山道・林道・河川敷市街地・舗装路・狭路地
安定感◎ 非常に高い△ やや不安定
操作の軽さ○ 軽い力で操作可△ やや重く感じる
すり抜け× しにくい◎ しやすい
ライディング姿勢腕が広がりリラックス腕が狭く前傾気味
バイクの特性MTB本来の性能クロスバイク的軽快さ

要するに、760mmはオフロードでのコントロール性を最大限に引き出すための幅であり、600mmは街中での利便性を優先した幅と言えます

どちらが良い・悪いという話ではなく、あなたの主な使用用途がどちらにあるかで、最適な選択は変わってきます。

やはりハンドル幅と身長は関係ある?

やはりハンドル幅と身長は関係ある?
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ハンドル幅と身長には、確かに関係があります。一般的に、身長が高く、肩幅が広いライダーは、広いハンドル幅の方が自然なライディングフォームを取りやすいです。逆に、小柄なライダーが広すぎるハンドルを使うと、腕を不自然に突っ張る形になり、手首や肩に負担がかかりやすくなります。

ただし、身長だけで最適なハンドル幅が決まるわけではありません。肩幅、腕の長さ、そしてどのようなライディングをしたいかというスタイルが大きく影響します。

古典的な考え方では「肩幅+拳1~2個分」が目安とされていましたが、これはハンドル幅が600mmに満たなかった時代の話です。現代では、リラックスした姿勢で肘を軽く曲げ、上半身の力を有効に使える幅が理想とされています。

もしあなたが小柄な方で、標準装備のハンドルが広すぎると感じる場合、短くすることでフィット感が増す可能性は十分にあります

しかし、単に身長が低いからという理由だけで600mmまで詰めてしまうと、前述のデメリットが大きく影響してくるため注意が必要です。

マウンテンバイクでハンドル600mm以下の応用

マウンテンバイクでハンドル600mm以下の応用
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ここからは、実際にマウンテンバイクのハンドルを600mm以下にすることを想定し、より実践的な知識や具体的な方法について掘り下げていきます。

  • 街乗りに最適なマウンテンバイクのハンドル幅
  • 失敗しないハンドルカットをする際の注意点
  • 快適な操作性のおすすめハンドルを紹介
  • おすすめのコスパ最強マウンテンバイクはこれ
  • マウンテンバイクのハンドルに関するよくある質問

街乗りに最適なマウンテンバイクのハンドル幅

街乗りに最適なマウンテンバイクのハンドル幅
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街乗りをメインに考えた場合、最適なマウンテンバイクのハンドル幅は、一般的に580mm~640mm程度の範囲で考えると良いでしょう。

600mmという幅は、一般的なクロスバイクのハンドル幅とほぼ同じです。このため、信号でのストップアンドゴーや、人や障害物を避ける際のクイックな操作がしやすくなり、街中での走行が非常にスムーズになります。歩道橋のスロープや駐輪場など、自転車を押して歩く場面でも取り回しが格段に楽になるはずです。

ただし、マウンテンバイク特有のどっしりとした安定感をある程度残したいのであれば、いきなり600mmまで短くするのではなく、まずは640mm~680mmあたりで試してみるのも一つの方法です。

この範囲であれば、街中での扱いやすさと、河川敷の砂利道などで感じられる安定性のバランスが取りやすいと、考えられます

最終的には個人の好みや体格が大きく影響しますが、マウンテンバイクを「最強のシティコミューター」として活用したいのであれば、600mm前後のハンドル幅は非常に有効な選択肢となります。

失敗しないハンドルカットをする際の注意点

失敗しないハンドルカットをする際の注意点
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ハンドルを自分でカットすることで、コストを抑えて好みの幅に調整できます。しかし、いくつか重要な注意点があり、これらを守らないとパーツを破損させたり、安全性を損なったりする危険があります

必要な工具

1.パイプカッター

ハンドルバーを綺麗に切断するための専用工具です。金ノコでも代用できますが、切断面が荒れやすいため、パイプカッターの使用を強く推奨します。

2.金属ヤスリ

カット後の鋭い切断面を滑らかにする(面取りする)ために使います。

3.メジャー・定規

正確に長さを測るために必須です。

4.マーキング用具

油性ペンなどでカットする位置に印を付けます。

カットの手順

1.幅の決定

グリップやレバー類を内側にずらし、実際に握って最適な幅を慎重に決めます。

2.マーキング

左右均等になるように、カットする位置を正確にマーキングします。

3.切断

パイプカッターをマーキングした位置にセットし、ゆっくりと締め込みながら回転させて切断します。焦らず、少しずつ作業を進めるのがコツです。

4.面取り

カットした断面は非常に鋭利なため、ヤスリで念入りに角を落とし、滑らかに仕上げます。これを怠ると、グリップの取り付け時や転倒時に危険です。

最大の注意点

1.一度切ると元には戻せない

最も重要なことです。少しでも不安があれば、最初は長めに残して試すなど、慎重に進めましょう。

2.素材の確認

特にカーボン製のハンドルの場合、金属用のパイプカッターは使えません。カーボン専用のソーガイドやノコ刃が必要となり、失敗のリスクも高いため、専門知識がない場合は専門店に依頼するのが賢明です。

3.作業に自信がない場合

少しでも不安を感じたら、迷わず自転車専門店に相談してください。工賃はかかりますが、安全と確実性を手に入れることができます。

上記の点を意識しながら、失敗しないハンドルカットの参考にしてください。

快適な操作性のおすすめハンドルを紹介

快適な操作性のおすすめハンドルを紹介
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もしハンドルカットに抵抗がある場合や、ハンドルの素材や形状(ライズやスイープ角度)を変えて乗り心地を向上させたい場合は、ハンドルバー自体の交換がおすすめです。

ただし、現状で600mm以下のマウンテンバイク用ハンドルは、選択肢が非常に少ないのが実情です。そのため、カットすることを前提に、比較的リーズナブルで質の良いハンドルを選ぶのが現実的なアプローチとなります。

選ぶ際のポイント

1.素材

アルミ製が一般的で、コストパフォーマンスに優れています。カーボン製は軽量で振動吸収性が高いですが、高価で取り扱いに注意が必要です。

2.形状

フラットバーは前傾姿勢が取りやすく、ダイレクトな操作感が特徴です。ライザーバーはハンドル位置が高くなるため、状態が起きてリラックスした姿勢を取りやすくなります。

3.クランプ径

ハンドルを固定する、ステム部分の直径です。主流は31.8mmですが、より剛性の高い35mmもあります。ご自身の自転車のステムに合った径のものを選んでください。

おすすめブランドの例

1.SHIMANO PRO (シマノ プロ)

世界のシマノが展開する、パーツブランド。品質と信頼性が高く、比較的手に入れやすい価格帯のモデルも豊富です。

2.EASTON (イーストン)

アルミやカーボンの加工技術に定評のある、老舗ブランド。軽量で高性能なハンドルを多数ラインナップしています。

3.THOMSON (トムソン)

精度の高い削り出しパーツで知られる、高級ブランド。ステムと合わせて交換すれば、見た目の満足度も非常に高くなります。

これらのブランドから、720mm~760mm程度のアルミ製ライザーバーを選び、好みの幅にカットするのが、コストと性能のバランスが取れた良い方法の一つと考えられます。

おすすめのコスパ最強マウンテンバイクはこれ

おすすめのコスパ最強マウンテンバイクはこれ
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これからマウンテンバイクを購入する方で、主に街乗りでの使用を考えている場合、最初からカスタムしやすい、コストパフォーマンスに優れたモデルを選ぶのが得策です。ここでは、100,000円以下で購入可能で、街乗りカスタムのベースとしても人気のあるモデルをいくつか紹介します。

TREK (トレック) / Marlinシリーズ

世界的な人気を誇る、エントリーモデル。フレームの生涯保証など、購入後の安心感も魅力です。上位モデルは本格的なトレイルライドにも対応できる性能を持っています。

こちらの記事「トレックの自転車は評判が悪いの?口コミや購入前に知るべきポイント」では、口コミやメリットデメリットなどを、徹底解説しましたので是非参考にしてください♪

GT (ジーティー) / AGGRESSORシリーズ

GT独自のトリプルトライアングルフレームが特徴で、頑丈さと乗り心地の良さに定評があります。タフな見た目も人気の一つです。

MERIDA (メリダ) / BIG.NINE または BIG.SEVENシリーズ

世界屈指の自転車メーカーである、メリダのモデル。高品質なフレームと信頼性の高いパーツ構成で、安定した走行性能を提供します。

SCOTT (スコット) / ASPECTシリーズ

厳しい品質基準で知られるスコットのエントリーMTB。キックスタンドが標準装備されているモデルもあり、街乗りでの利便性が高いです。

これらのモデルは、いずれも信頼性の高いメーカー製であり、購入後のメンテナンスやパーツ交換もしやすいという利点があります

まずは標準の状態で乗ってみて、そこから自分の使い方に合わせてハンドルカットなどを、検討していくのが良いでしょう。

マウンテンバイクのハンドルに関するよくある質問

マウンテンバイクのハンドルに関するよくある質問
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ここでは、マウンテンバイクのハンドル幅に関して、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式で回答します。

ハンドルをカットしたら、売る時に不利になりますか?

不利になる可能性は高いです。マウンテンバイクの市場では、純正の状態に近いものや、より本格的なオフロード走行を想定したカスタムが好まれる傾向にあります。そのため、街乗り用に短くカットされたハンドルは、査定額が下がる一因となることが考えられます。

もし将来的に売却を考えているのであれば、元のハンドルはカットせずに保管しておき、別の安価なハンドルをカットして使用するのがおすすめです。

ハンドルをカットした後、グリップやブレーキレバーはどうすれば良いですか?

ハンドルをカットすると、その分だけグリップやブレーキ、シフトレバーを取り付けるスペースが狭くなります。カットする前に、これらのパーツが問題なく収まるかを確認する必要があります。カット後は、再度グリップと各レバーを取り付け、自分が最も操作しやすい角度や位置に再調整してください。

特にブレーキレバーの角度は、手首が自然な角度で握れるように調整することが、疲れにくさや安全性に直結します。

ハンドルを短くすると、他に交換が必要なパーツはありますか?

基本的に、ハンドルを短くするだけであれば、他に必須で交換が必要になるパーツはありません。ただし、乗り味が大きく変わるため、ハンドルの変化に合わせてステムの長さや角度を調整すると、より快適なポジションが見つかることがあります。

例えば、ハンドルを短くして操作がクイックになりすぎたと感じた場合、少し長めのステムに交換することで、挙動を穏やかにすることができます。

よくあるQ&Aは、是非参考にしてください。

総括:マウンテンバイクのハンドル600mm以下とは

この記事では、マウンテンバイクのハンドル幅を600mm以下にすることについて、多角的に解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。

  • ハンドル幅600mm以下の自転車は、法律上「普通自転車」に分類される
  • 普通自転車は、「自転車通行可」の標識がある歩道を走行できる
  • ハンドル幅が600mmを超えると、原則車道のみの走行となる
  • 600mm以下のメリットは、街中でのすり抜けやすさと駐輪のしやすさ
  • デメリットは悪路での安定性低下と、ハンドル操作が重くなること
  • 近年のMTBは操作性向上のため、720mm以上のワイドハンドルが主流
  • ハンドル幅は身長だけでなく、肩幅やライディングスタイルで決める
  • 街乗りメインなら600mm前後は、クロスバイクのようで快適に走行可能
  • ハンドルカットには、パイプカッターが必要で元には戻せない
  • カーボンハンドルのカットには、専用工具が必須である
  • 自信がなければ、自転車専門店に作業を依頼するのが安全確実
  • カット後は、ブレーキやシフトレバーの位置調整が必要になる
  • カットしたハンドルは、売却時に査定が下がる可能性がある
  • 将来的にトレイル走行を考えるなら、安易なカットは避けるべき
  • 最終的には自分の用途と、快適性のバランスで判断することが大切

【参考】
>>マウンテンバイク後悔しない選び方!知っておきたい知識とポイント
>>マウンテンバイクでスリックタイヤが速い理由?走行性能や選び方とは

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