自転車のサドルが破れてしまったり、雨の日に濡れてしまったりして、困った経験はありませんか?新しいものを買う前に、何かで代用できないかと考える方も多いはずです。サドルカバーは、代用品でも問題ないのでしょうか…
この記事では、サドルカバーのおすすめ代用品とは何か、そして100均のサドルカバーの評判ってどうなのか、そのメリットデメリットを詳しく解説します。
さらに、作り方も簡単なサドルカバーを自作する方法から、購入する場合のサドルカバーの選び方のコツとポイント、サドルカバーの適切なサイズ感といった疑問にもお答えします。

サドルカバーの取り付け方と注意点や、人気のおすすめサドルカバーまで、あなたの悩みを解決するための情報を網羅しました。
【記事のポイント】
1.身近なもので、サドルカバーを代用する方法
2.100均サドルカバーの、賢い活用術と注意点
3.自分に合った、サドルカバーの正しい選び方
4.サドルカバーの簡単な自作方法と、取り付けのコツ
まずは知りたいサドルカバー代用の基本知識


- サドルカバーは代用品でも問題ない?
- サドルカバーのおすすめ代用品とは
- 100均のサドルカバーの評判って?
- 100均のサドルカバーのメリットデメリット
- 作り方は簡単!サドルカバーを自作する方法
サドルカバーは代用品でも問題ない?


自転車のサドルが劣化してしまった際、専用のカバーを購入する前に、身近なもので代用することは可能です。特に、急な雨でサドルが濡れるのを防いだり、破れた部分が衣服に当たるのを一時的に避けたりする目的であれば、代用品は有効な手段と考えられます。
ただし、代用品はあくまで「応急処置」であると、理解しておくことが大切です。
例えば、ビニール袋などを被せただけでは、走行中にずれたり破れたりしやすく、運転に集中できなくなる可能性があります。また、クッション性がないため、乗り心地の改善にはつながりません。
これらの理由から、長期間の使用や快適性の向上を求めるのであれば、専用のサドルカバーの使用が望ましいです。



代用品は、あくまで一時的な対策や、次のカバーを見つけるまでのつなぎとして活用するのが賢明な使い方と言えます。
サドルカバーのおすすめ代用品とは


サドルカバーの代用品として手軽に活用できるものは、意外と身近にあります。ここでは、代表的な代用品とその特徴をご紹介します。
代用品の種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
シャワーキャップ | 装着が簡単、防水性が高い、携帯しやすい | デザイン性は低い、耐久性は限定的 |
ビニール袋 | 入手しやすい、コストがかからない | 耐久性が低い、ずれやすい、見た目が悪い |
古布・タオル | 肌触りが良い、破れを直接カバーできる | 防水性がない、汚れやすい |
シャワーキャップ
伸縮性のあるゴムが付いているため、サドルにフィットさせやすいのが大きな利点です。防水性も高く、急な雨からサドルをしっかり守ってくれます。使わないときは小さく折りたためるので、カバンに一つ入れておくと安心です。
ビニール袋やポリ袋
最も手軽で、どこでも手に入る代用品です。スーパーのレジ袋などを使えば、コストをかけずにサドルを雨や汚れから守れます。ただ、耐久性は低く、見た目もあまり良くないため、あくまで緊急用と割り切って使用するのがよいでしょう。走行中に風で飛んでしまわないよう、結び方を工夫する必要があります。


古布やタオル
クッション性は期待できませんが、破れたサドルが直接お尻に当たるのを防ぐことができます。ただし、防水性はないため、雨天時には使えません。晴れた日の応急処置として役立ちます。
これらの代用品は、それぞれに利点と欠点があります。



状況に応じて、最適なものを選ぶことが肝心です。
100均のサドルカバーの評判って?


「困ったときの100円ショップ」と言われるように、ダイソーやセリアといった100均でも自転車用サドルカバーは、販売されています。価格の手頃さから多くの人に利用されており、その評判は目的によって分かれる傾向にあります。
多くの利用者からは、「サドルの破れを隠す」「一時的な雨除け」といった目的であれば、十分満足できるという声が聞かれます。110円(税込)という低価格で、劣化したサドルの見た目を手軽に改善できる点は高く評価されています。
また、クッション材が入っている商品もあり、「思ったより座り心地が良くなった」という肯定的な意見も見られます。
一方で、耐久性や防水性については、価格相応という厳しい評価が少なくありません。特に防水性能に関しては、生地自体は水を弾いても、縫い目から水が浸透してしまうケースが多いようです。
そのため、大雨の中での使用や、長期間屋外に駐輪する場合には、サドルが濡れてしまう可能性を考慮しておく必要があります。



100均のサドルカバーは、コストをかけずにサドルの問題を一時的に解決したい人や、頻繁に交換することを前提に使う人にとっては、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢であると言えます。
100均のサドルカバーのメリットデメリット


100均のサドルカバーは非常に魅力的ですが、購入する前にメリットとデメリットをしっかり理解しておくことが、後悔しないための鍵となります。
メリット
最大のメリットは、何と言ってもその価格です。110円(税込)という手頃な価格で、サドルの破れや汚れといった悩みをすぐに解決できます。急なトラブル時でも、気軽に購入してすぐに対処できるのは大きな利点です。
また、ダイソーやセリアなど、全国の多くの店舗で取り扱いがあるため、入手しやすい点も魅力の一つです。シンプルなものから柄物まで、店舗によってはデザインの選択肢もあります。
デメリット
一方、デメリットとして最も多く挙げられるのが耐久性の低さです。毎日自転車に乗る場合、摩擦や紫外線によって比較的早く劣化し、破れてしまうことがあります。
防水性能も万全とは言えません。前述の通り、縫い目からの浸水が起こりやすく、強い雨の中ではカバーの下にあるサドル本体が濡れてしまう可能性があります。カバーを付けたままにしておくと、乾きにくく、かえってサドルを傷めてしまう原因にもなりかねません。
さらに、サイズ展開が限られているため、特殊な形状や大きなサドルにはフィットしない場合もあります。



購入前にサイズを確認することが望ましいですが、表記が曖昧な商品もあるため注意が必要です。
作り方は簡単!サドルカバーを自作する方法


自分の自転車にぴったりのサイズで、好みのデザインのサドルカバーが欲しいなら、自作するのも一つの楽しい方法です。裁縫初心者でも、基本的な手順を踏めば意外と簡単に作ることができます。
必要な材料
- 生地: 撥水加工や防水加工が施されたナイロンオックス生地などがおすすめです。
- キルト芯(お好みで): クッション性を高めたい場合に使用します。
- ゴム: 裾部分に通すための、いわゆる「パンツのゴム」で十分です。
- 型紙用の紙: A4コピー用紙や新聞紙などで代用できます。
- 裁縫道具: ミシン、糸、まち針、ハサミ、鉛筆、メジャーなど。
作り方の手順
サドルの上に紙を置き、鉛筆でサドルの上面の形をなぞります。次に、サドルの厚みを測ります。この型紙に縫い代(約1.5cm)を加えて切り抜きます。
型紙の周囲の長さをメジャーで測ります。側面の生地は「(サドルの厚み)+(ゴム通し分約3cm)+(縫い代約1.5cm)」の高さを、「(型紙の周囲の長さ)+(縫い代約1.5cm)」の長さで帯状に用意します。
型紙に合わせて、表地、裏地、キルト芯(使用する場合)を裁断します。側面用の生地も計算したサイズで裁断してください。
まず、側面用の生地の端を処理し、ゴムを通す部分を縫います。次に、上面の生地(表地、キルト芯、裏地を重ねたもの)と側面用の生地をまち針で固定し、ずれないように注意しながらミシンで縫い合わせます。カーブの部分はゆっくり慎重に縫うのがコツです。
縫い上がったら、側面の裾にゴム通しを使ってゴムを通します。実際にサドルに装着してみて、ちょうど良い長さにゴムを調整して結べば完成です。
時間はかかりますが、愛着の湧くオリジナルカバーが作れます。



撥水性のあるおしゃれな生地を選べば、雨の日も楽しくなるかもしれません。
サドルカバーの代用から購入まで徹底解説


- サドルカバーの選び方のコツとポイント
- サドルカバーの適切なサイズ感ってある?
- サドルカバーの取り付け方と注意点
- 人気のおすすめサドルカバー
- サドルカバーの代用に関するよくある質問
サドルカバーの選び方のコツとポイント


代用品や100均のカバーからステップアップして、本格的なサドルカバーを選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえることで、より快適な自転車ライフを送ることができます。
クッションの素材で選ぶ
乗車時のお尻の痛みを軽減したい場合、クッション素材は非常に重要です。主に「ジェルタイプ」「低反発タイプ」があります。


1.ジェルタイプ
適度な硬さがあり、お尻の位置が安定しやすいのが特徴です。体圧分散に優れており、長時間のサイクリングでも快適性を保ちやすいです。
2.低反発タイプ
荷重がかかる部分が変形し、衝撃を効果的に吸収します。柔らかい座り心地を好む方や、段差の多い道を走る方におすすめです。
機能性で選ぶ
サドル本体の劣化を防ぐためには、機能性にも注目しましょう。


1.防水・撥水性
屋根のない場所に駐輪することが多い方は、防水性や撥水性に優れたカバーが必須です。PVC製や撥水加工が施された生地のものを選ぶと、雨が降ってもサッと拭くだけで乗車できます。
2.UVカット機能
日当たりの良い場所に駐輪する場合、紫外線によるサドルの色褪せやひび割れを防ぐために、UVカット機能付きのカバーが有効です。
固定方式で選ぶ
走行中にカバーがずれると、非常にストレスになります。固定方式もしっかり確認しましょう。
1.ドローコード
紐を引っ張って絞るタイプで、着脱が簡単です。
2.面ファスナー(マジックテープ)やスナップボタン
サドルにしっかりと固定できるため、ずれにくいのが特徴です。よりフィット感を求める方に向いています。



これらのポイントを総合的に考慮し、自分の自転車の使い方や悩みに合ったカバーを選ぶことが、失敗しないための鍵となります。
サドルカバーの適切なサイズ感ってある?


サドルカバーを選ぶ上で最も基本的ながら、見落としがちなのがサイズです。サイズが合っていないと、走行中にずれたり外れたりする原因となり、快適性だけでなく安全性にも影響します。
サドルのサイズは、自転車の種類によって大きく異なります。主に「一般自転車(ママチャリ)用」「電動アシスト自転車などの大型サドル用」「スポーツバイク(ロードバイク・クロスバイク)用」「子ども用」に、分かれています。
正しいサイズの測り方
購入前には、必ず自分の自転車のサドルサイズを測定しましょう。
1.一般自転車・大型サドル
サドルの「縦(一番長い部分)」と「横(一番広い部分)」の長さを、サドルのフチに沿って測ります。
2.スポーツバイク
形状が複雑なため、「縦」「横」に加えて「厚み」も測定する必要があります。特にサドル前方のノーズ部分の幅や長さが、フィットするかが重要です。
測定した寸法を、商品のパッケージや説明欄に記載されている対応サイズと照らし合わせます。少しでも不安な場合は、実際に店舗で合わせてみるか、サイズ調整機能があるカバーを選ぶと安心です。



特にインターネット通販で購入する際は、寸法を念入りに確認することが失敗を防ぐポイントです。
サドルカバーの取り付け方と注意点


自分に合ったサドルカバーを見つけたら、正しく取り付けてその性能を最大限に引き出しましょう。取り付けは簡単ですが、いくつかの注意点があります。
基本的な取り付け手順
まず、カバーをサドルの先端(ノーズ)部分からしっかりと奥まで被せます。
次に、カバーを後方へ引っ張りながら、サドル全体を均等に覆います。シワが寄らないように、生地を伸ばしながら調整するのがコツです。
ドローコードの場合は、紐をギュッと引っ張り、ストッパーで固定します。面ファスナーの場合は、サドルの下でしっかりと留めます。
余った紐は、走行の邪魔にならないように結んだり、カバーの内側に隠したりします。最後にカバーがサドルにぴったりフィットしているか、ぐらつきがないかを確認して完成です。
取り付け時の注意点
1.固定用の紐の締めすぎ
ドローコードを強く引っ張りすぎると、紐を通す穴(アイレット)が破損する恐れがあります。適度な力で締めましょう。
2.サドルの高さ調整
クッション性の高いカバーを装着すると、その厚みの分だけサドルの高さが変わります。ペダリングに違和感がある場合は、自転車本体のサドルの高さを少し下げて調整してください。
3.盗難対策
サドルカバーは簡単に取り外せるため、盗難の対象になりやすいアイテムです。長時間自転車から離れる際や、高価なカバーを使用している場合は、取り外して保管することをおすすめします。



また、カバーの上からもう一枚古いカバーを被せて目立たなくする、といった工夫も有効です。
人気のおすすめサドルカバー


市場には多種多様なサドルカバーがあり、どれを選べば良いか迷ってしまうかもしれません。ここでは、信頼性や人気が高いブランドや、特徴的な機能を持つおすすめのサドルカバーをいくつか紹介します。
PEARL-IZUMI (パールイズミ)
日本のサイクルウェアブランドとして高い知名度を誇ります。品質に定評があり、特にスポーツバイク向けの製品が充実しています。フィット感や耐久性に優れており、本格的にサイクリングを楽しむ方から支持されています。
VELO (ベロ)
世界的に有名なサドルメーカーであり、その技術を活かしたサドルカバーも人気です。特にジェル入りのカバーは、衝撃吸収性と快適な座り心地に定評があり、お尻の痛みに悩む多くのサイクリストに選ばれています。
ブリヂストン
大手自転車メーカーならではの、信頼性の高いサドルカバーを展開しています。特に一般自転車や電動アシスト自転車向けのスタイリッシュなデザインのカバーが多く、自転車の雰囲気を損なわずに劣化を防ぎたい方におすすめです。


大型サドル対応カバー
電動アシスト自転車や一部のシティサイクルで採用されている幅広の大型サドルには、専用の「BIG」「大型」と表記されたカバーが必要です。伸縮性の高い素材で作られた「のびーるチャリCAP」シリーズなどは、様々な形の大きなサドルにフィットしやすく人気があります。





これらの製品は一例ですが、自分の自転車の種類や主な用途、解決したい悩みに合わせて選ぶ際の参考にしてください。
サドルカバーの代用に関するよくある質問


サドルカバーやその代用品について、多くの方が抱く疑問点をQ&A形式でまとめました。
- サドルカバーは洗濯できますか?
-
ジェルタイプのカバーは、洗濯機で洗うと中のジェルが漏れ出す可能性があるため、推奨されません。表面の汚れが気になる場合は、濡らした布で拭くか、中性洗剤を使って優しく手洗いする程度に留めましょう。洗濯表示タグがある場合は、その指示に従ってください。
- 屋外に駐輪する際の注意点は何ですか?
-
サドルカバーは雨水を吸収しやすい素材のものが多いため、屋外に長時間駐輪する場合は、雨が降ったら取り外しておくのが理想です。付けたままにしておくと、カバーとサドルの間が蒸れて、カビやサドルの劣化の原因になることがあります。また、前述の通り、盗難防止の観点からも、使用しないときは外しておくか、自転車全体を覆うボディカバーをかけると安心です。
- 100均のカバーでも防水スプレーは効果がありますか?
-
はい、一定の効果は期待できます。100均のサドルカバーは縫い目から浸水しやすいですが、使用前に全体に防水スプレーをかけておくことで、撥水性が向上し、小雨程度であれば水を弾いてくれます。ただし、効果は永続的ではないため、定期的にスプレーし直す必要があります。



よくあるQ&Aも、参考にしてください。
【総括】最適なサドルカバーの代用を見つけよう
この記事で解説した、サドルカバーの代用から選び方までのポイントをまとめます。
- サドルカバーは、シャワーキャップやビニール袋で代用可能
- 代用品はあくまで、一時的な応急処置と考える
- 100均のカバーは、コストパフォーマンスに優れる
- 100均製品のデメリットは、耐久性と防水性の低さ
- 自分のサドルに合うカバーを、自作することもできる
- 自作には、撥水性の高い生地がおすすめ
- カバーを選ぶ際は、クッション素材が重要
- ジェルタイプは、体圧分散に優れ長距離向き
- 低反発タイプは、衝撃吸収性が高く乗り心地が柔らかい
- 屋外駐輪なら、防水性やUVカット機能を確認
- 購入前には、必ずサドルのサイズを測定する
- 取り付け時は、シワなくフィットさせることが大切
- クッションの厚みで、サドル高の再調整が必要な場合がある
- 盗難対策として、長時間離れる際は取り外しも検討
- 自分の用途や悩みに合わせて、最適な方法を選ぶことが最も大切
【参考】
>>ブルホーンのバーテープの巻き方は簡単?初心者でも失敗しないコツ
>>自転車にアヒルを付けるのはなぜ?流行の理由と実用性や注意点とは