サドルの高さを計算する方法って簡単なの?最適な設定法を完全ガイド

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サドルの高さを計算する方法って簡単なの?最適な設定法を完全ガイド

ロードバイクのサドル高さを計算する方法を探しているけれど、そもそも適正な高さというものは存在するのでしょうか。また、身長や股下に合わせたサドル高の計算方法について詳しく知りたいと考えている方も多いはずです。

プロのライダーは、ロードバイクのサドル高さをどのように調整しているのか、その秘訣も気になるところです。

サドル高の測り方はどの自転車も一緒なのか、あるいはロードバイクと他の自転車では違うのかという疑問もあります。さらに、子供のサドル高を合わせる際の注意点など、家族で自転車を楽しむ上での知識も必要かもしれません。

この記事では、これらの疑問に一つひとつ丁寧にお答えしていきます。

あると便利なサドル高の測定ツールや、人気のおすすめサドルもご紹介しながら、あなたに最適なサドルポジションを見つけるための全てを解説します。

【記事のポイント】
1.サドル高さの、基本的な計算方法
2.自転車の種類ごとの、調整ポイント
3.プロが実践する、セッティング術
4.自分に最適な、ポジションを見つけるコツ

目次

正しいサドル高さ計算の基本と測定方法

正しいサドル高さ計算の基本と測定方法
  • ロードバイクのサドル高さに適正ってある?
  • サドル高の測り方はどの自転車も一緒?
  • 股下に合わせたサドル高の計算方法
  • 身長とサドル高の関係とポイント
  • ロードバイクのサドル高さを計算する方法

ロードバイクのサドル高さに適正ってある?

ロードバイクのサドル高さに適正ってある?
チャリノリズム・イメージ

ロードバイクのサドル高さに関して、万人にとっての絶対的な「正解」というものはありません。なぜなら、最適なサドルの高さは、ライダー一人ひとりの体格、体の柔軟性、ライディングスタイル、そして自転車に乗る目的によって大きく異なるからです。

しかし、快適で効率的なペダリングを実現し、怪我のリスクを低減するための「適正範囲」は確かに存在します。サドルが高すぎると、ペダリングのたびにお尻が左右に揺れてしまい、パワーロスにつながるだけでなく、膝の裏側やアキレス腱を痛める原因にもなり得ます。

逆に低すぎると、膝の前側に負担が集中し、いわゆる「膝痛」を引き起こす可能性が高まります。また、太ももの筋肉を十分に活用できないため、すぐに疲れてしまうでしょう。

プロの選手でさえ、その日の体調やレースの状況に応じてサドルの高さをミリ単位で微調整することがあります。このことからも、サドルの高さは固定的なものではなく、自分の体と対話しながら見つけていくものだと考えられます。

これからご紹介する計算方法などで導き出される数値は、あくまで最適なポジションを見つけるための出発点として、捉えることが大切です。

サドル高の測り方はどの自転車も一緒?

サドル高の測り方はどの自転車も一緒?
チャリノリズム・イメージ

サドルの高さの測り方や適正とされる基準は、自転車の種類によって異なります。それぞれの自転車が持つ目的や想定される乗車姿勢が違うため、サドルの高さを合わせる際の考え方も変わってきます。

ロードバイクやクロスバイクの場合

これらのスポーツバイクは、効率的なペダリングで長距離を速く、そして楽に走ることを主な目的としています。そのため、サドルの高さはペダルを踏み込んだ際に脚の力を最大限に伝えられるよう、比較的高めに設定するのが一般的です。

目安としては、ペダルが一番下(下死点)に来たときに、膝がわずかに曲がる程度が良いとされています。このポジションにより、足全体の筋肉をバランス良く使うことが可能になります。

ママチャリ(シティサイクル)の場合

一方、ママチャリは街中での短距離移動や買い物など、日常的な利用が中心です。信号での停止や乗り降りの頻度が高いため、何よりも安全性が重視されます。

したがって、サドルにまたがった状態で、両足のつま先、あるいは足の裏全体がしっかりと地面に着く高さに設定することが推奨されます。これにより、いつでも安定した状態で停車でき、安心して乗ることが可能です。

子供用自転車の場合

子供用の自転車では、安全性が最も重要な要素です。特に自転車に乗り始めたばかりの子供や、補助輪を外して練習する段階では、サドルにまたがったときに両足の裏が地面にべったりと着くくらい低く設定します。

こうすることで、子供は恐怖心を感じにくくなり、バランスを崩したときにもすぐに足で体を支えられます

このように、自転車の種類とその用途によって、サドルの高さを決める基準は大きく異なります。

股下に合わせたサドル高の計算方法

股下に合わせたサドル高の計算方法
チャリノリズム・イメージ

サドルの高さを決める上で最も信頼性が高く、基本となるのが股下の長さを基準にする計算方法です。身長よりもライダーの脚の長さに直接関連するため、より個人に合った目安の数値を導き出すことができます。

まず、正確な股下の長さを測定することから始めます。

1.靴を脱ぎ、壁を背にしてまっすぐ立ちます。両足は肩幅程度(約15cm)に開いてください。
2.少し厚めの本やバインダーなどを、股の間に挟み込みます。このとき、実際にサドルにまたがる時のような圧力がかかるよう、しっかりと上に押し当てるのがポイントです。
3.本の上辺が地面と水平になるように保ちながら、壁に印を付けます。
4.床からその印までの垂直距離をメジャーで測定します。この数値があなたの股下の長さです。

股下の長さが分かったら、次の計算式に当てはめてサドルの高さを算出します。

サドルの高さ = 股下の長さ × 係数

この「係数」は、一般的に0.860から0.885程度の数値が使われます。どの係数を使うかは、ライダーの経験値や目指す走り方によって変わってきます。

  • 初級者向け: 0.860
  • 中級者向け: 0.870
  • 上級者向け: 0.885

例えば、股下が80cmのライダーの場合、中級者向けの計算では「80cm × 0.870 = 69.6cm」となります。この「サドルの高さ」とは、ペダルが取り付けられているクランクの中心(BBの中心)から、サドルの座面中央までの距離を指します。

ただし、この計算で得られる数値は、あくまで理想的なポジションを見つけるための出発点です

使用するシューズの、ソールの厚みやペダルの種類によっても微調整が必要になるため、この数値を基準に実際に乗りながら最適な位置を探っていくことが大切です。

身長とサドル高の関係とポイント

身長とサドル高の関係とポイント
チャリノリズム・イメージ

身長を基準にしてサドルの高さを大まかに割り出す方法もあります。股下を測る手間がないため手軽ですが、股下から計算する方法に比べると精度は劣る点を理解しておく必要があります。

なぜなら、同じ身長の人であっても、腕や脚の長さの比率は人それぞれ異なるからです。

身長からサドル高を算出する場合、一般的に以下の計算式が用いられます。

サドルの高さ = 身長 × 股下算出係数 × サドル高さ算出係数

ここでの「股下算出係数」は、身長に対する平均的な股下の割合を示すもので、通常0.47〜0.48程度が使われます。「サドル高さ算出係数」は、前述の股下から計算する際に用いた係数(0.860〜0.885)です。

例えば、身長180cmの人の場合を考えてみましょう。 180cm × 0.47 (股下算出係数) × 0.875 (サドル高さ算出係数) ≒ 74.0cm これが、サドル高さの一つの目安となります。

しかし、この方法はあくまで平均的な体型を基にした概算です。脚が長い人にとっては低すぎたり、逆に短い人にとっては高すぎたりする可能性があります。そのため、この方法で出した数値は参考程度に留め、クロスバイクで気軽に街乗りを始める際の初期設定などに、活用するのが良いでしょう

より本格的にロードバイクに乗る場合は、前述の通り、実測した股下の長さを基に計算することをおすすめします。

ロードバイクのサドル高さを計算する方法

ロードバイクのサドル高さを計算する方法
チャリノリズム・イメージ

ロードバイクのサドルの高さを決めるには、単一の絶対的な方法は存在しません。複数のアプローチを組み合わせ、自分にとっての基準となるポジションを見つけ出すことが鍵となります。ここでは、代表的な3つの方法を紹介します。

股下長に係数を掛ける方法

前述の通り、最もポピュラーなのが「股下 × 係数」で算出する方法です。グレッグ・レモン(元プロロードレース選手)が提唱した係数0.883などが有名ですが、0.8750.885など、様々な係数が存在します。この方法で算出した数値は、効率的なペダリングを目指す上での一つの基準値となります。

ただし、この計算ではクランクの長さが考慮されていないため、算出した数値を基に微調整が必要です。

かかとをペダルに乗せる方法

工具がなくても、その場でざっくりと高さを合わせられる実用的な方法です。

1.自転車を壁際などに固定し、サドルにまたがります。
2.シューズを履いた状態で、かかとをペダルに乗せます。
3.クランクを一番下(6時の位置、シートチューブの延長線上)に動かしたときに、膝がちょうどまっすぐ伸びきる高さにサドルを調整します。

この状態でサドル高を設定すると、実際にペダリングする際(母指球でペダルを踏む)には膝に適切な余裕が生まれます。多くのサイクリストがこの方法を基準として、そこから数ミリ単位で上げ下げして微調整を行っています。初心者にとっては、まずこの方法で基準の高さを知るのが分かりやすいかもしれません。

膝の角度を基準にする方法

より専門的な方法として、ペダルが一番下にあるとき(下死点)の膝の角度を基準にするセッティングもあります。整形外科医でありフィッティングの専門家でもあるアンディ・プルイット博士によると、このときの膝の角度が150°〜155°(伸展角度が25°〜30°)になるのが理想的だとされています。

この角度は、パワー出力と膝への負担軽減のバランスが最も良い範囲と考えられています。角度計など専門的なツールが必要になりますが、より科学的なアプローチでポジションを追求したい場合には有効な方法です。

これらの方法で得られた高さを参考に、最終的には実際に走りながら、自分の感覚を頼りに最適なポジションを見つけ出していくことが最も大切です。

サドル高さ計算後の調整と便利な知識

サドル高さ計算後の調整と便利な知識
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  • プロはロードバイクのサドル高さをどうしてる?
  • 子供のサドル高を合わせる際の注意点
  • あると便利なサドル高の測定ツールとは
  • 人気のおすすめサドルをご紹介
  • サドルの高さの計算に関するよくある質問

プロはロードバイクのサドル高さをどうしてる?

プロはロードバイクのサドル高さをどうしてる?
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プロのロードバイク選手は、サドルの高さをパフォーマンスに直結する極めて重要な要素として捉えています。彼らのセッティングは、科学的なデータと長年の経験に裏打ちされた感覚を融合させた、まさに職人技と言えるでしょう。

選手名身長サドル高
クリス・フルーム186cm795mm
タデイ・ポガチャル176cm735mm
リッチー・ポート172cm675mm
ナイロ・キンタナ167cm690mm

※データはシーズン等により、変動する場合があります。

基本的には、私たちと同じように股下の長さから係数を用いて基準となる高さを算出します。しかし、プロの世界ではそこからが本番です。彼らはクランクの長さ、使用するシューズやペダルの種類、さらにはインソールの厚みに至るまで、全ての要素を考慮に入れてミリ単位での調整を繰り返します。

また、レースの種類やコースの特性によってサドルの高さを意図的に変更することもあります。例えば、タイムトライアルのように高出力を維持する必要がある場合は、よりパワーを出しやすいとされるわずかに高めのセッティングを選択することがあります。

一方で、石畳のコースなど、バイクコントロールがシビアになる場面では、安定性を高めるために若干低めに設定することもあるようです。

ツール・ド・フランスを5度制したベルナール・イノーは、膝の故障の原因が「高すぎるサドル」にあったと語っています。これは、サドルを高く設定すれば筋肉の可動域が広がり、より大きなパワーを生み出せる可能性がある一方で、関節への負担も増大するというリスクを示唆しています

最終的には、プロ選手も私たちと同じように、試行錯誤を繰り返しながら、自分だけの「ベストポジション」を追求しているのです。

子供のサドル高を合わせる際の注意点

子供のサドル高を合わせる際の注意点
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子供用自転車のサドル高を調整する際は、大人のスポーツバイクとは異なり、パフォーマンスや効率よりも「安全性」「子供の心理的な安心感」を最優先に考える必要があります。成長期の子供に合わせて、こまめに高さをチェックし、調整してあげることが不可欠です。

補助輪付き、または練習を始めたばかりの段階

この時期の子供は、自転車に対する恐怖心が強いことが多いです。そのため、サドルにまたがったときに、両足の裏全体が地面にべったりと着く高さに設定してあげましょう。

バランスを崩してもすぐに足で体を支えられるという安心感が、恐怖心を取り除き、上達への近道となります。サドルが低すぎるとペダルが漕ぎにくくなりますが、この段階ではまず「自転車に慣れる」ことが最も大切です。

補助輪なしでスムーズに乗れるようになった段階

ブレーキ操作だけで確実に停止できるようになり、停車時も片足でしっかりと体を支えられるようになったら、少しサドルを上げてみましょう。

目安は、サドルにまたがった状態で「両足のつま先が地面に着く」高さです。この高さにすることで、ペダルを漕ぐ際に膝が適度に伸び、よりスムーズで力強いペダリングが可能になります。

ただし、急に高くすると子供が不安を感じることもあるため、少しずつ上げて様子を見ながら調整することがポイントです。

また、調整後はシートポストのクランプがしっかりと締まっているか、大人が必ず確認してください

サドルの高さ調整限界線を超えてシートポストを引き上げないよう、注意も必要です。

あると便利なサドル高の測定ツールとは

あると便利なサドル高の測定ツールとは
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サドルの高さを調整する際、多くの人はメジャーを使いますが、「BBの中心はどこ?」「サドルのどの部分を測ればいいの?」といった点で測定位置が微妙にずれてしまい、正確な数値を出すのに苦労することがあります。

せっかく導き出したベストポジションも、測定のたびに数値が変わってしまっては意味がありません。

このような問題を解決してくれるのが、サドル高を簡単かつ正確に測定するための専用ツールです。これらのツールは、測定の再現性を高めることを目的として設計されています。

例えば、シマノのホローテックIIクランクに対応したツールセットがあります。これは「BB中央ツール」「サドル上部ツール」の2つで、構成されています

1.BB中央ツール

メジャーの先端に取り付け、クランクの固定ボルトの穴に差し込むことで、メジャーの0点を常にBB(ボトムブラケット)の中心に固定できます。

2.サドル上部ツール

サドルの上で、座面の基準となるポイント(例:サドル幅が70mmになる位置)に合わせます。このツールにはサドルの上面と水平になる突起が付いており、そこを測定点とすることで、毎回同じ場所の高さを測ることが可能です。

これらのツールを使用するメリットは、誰が測っても同じ数値を正確に再現できる点にあります。試行錯誤の末に見つけたベストなサドル高を数値として正確に記録しておけば、サドルを交換した際や、試乗会などで別の自転車に乗る際にも、瞬時に自分のポジションを再現できます。

ミリ単位での調整を追求するシリアスなライダーはもちろん、自分の基準値をしっかりと管理したいと考える全ての人にとって、非常に便利なアイテムと言えるでしょう。

人気のおすすめサドルをご紹介

人気のおすすめサドルをご紹介
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サドルの高さが適正であっても、サドル自体の形状が体に合っていなければ、お尻の痛みや不快感はなくなりません。ここでは、様々なサイクリストから支持されている人気のサドルをいくつかタイプ別にご紹介します。

サドル選びの、参考にしてください。

快適性・クッション性重視タイプ

街乗りやサイクリングでの快適性を最優先する方には、クッション性が高く、座面の広いサドルがおすすめです。

1.MARUHACHI(マルハチ) ふわふわサドル GR3605

その名の通り、厚手のクッションでお尻を優しく包み込み、段差などの衝撃を和らげてくれます。ママチャリやクロスバイクに最適です。

2.パナソニック(Panasonic) ソフトクッションサドル NSSS045

ゲル素材などが内蔵され、高い衝撃吸収性を誇ります。長時間の乗車でもお尻が痛くなりにくいのが特徴です。

スポーツ・パフォーマンスタイプ

ロードバイクやクロスバイクで、より効率的なペダリングを求める方向けのサドルです。軽量で、ペダリングの際に足の動きを妨げないよう、細身のデザインが特徴です。

1.セライタリア(Selle Italia) シリーズ

多くのプロ選手も使用するイタリアの老舗ブランド。ライダーの骨盤の広さや柔軟性に合わせて選べる「idmatch」システムが有名で、自分にぴったりのサドルを見つけやすいのが魅力です。

2.フィジーク(fi’zi:k) シリーズ

こちらもプロユースの多い人気ブランド。「スパインコンセプト」という理論に基づき、ライダーの背骨の柔軟性に応じてサドルの形状を選ぶことができます。

穴あき・ショートノーズタイプ

尿道や会陰部への圧迫感を軽減したい方や、前傾姿勢を深く取りたい方には、中央に溝や穴が開いたサドルや、先端部分が短い「ショートノーズサドル」が人気です。

1.Wpunwen 自転車サドル

衝撃吸収性に優れた肉厚なクッションと、通気性を確保し圧迫感を軽減する中央の穴が特徴です。ロードバイクからママチャリまで幅広く対応します。

2.ROCKBROS(ロックブロス) 自転車サドル

低反発素材を使用し、穴あき設計で快適性を高めています。コストパフォーマンスに優れている点も魅力の一つです。

サドルは、非常に相性の個人差が大きいパーツです

可能であれば、ショップで試乗させてもらうなど、実際に試してから購入することをおすすめします。

サイクリストに人気の、おしゃれな自転車用アイテムが豊富な「ロックブロス」こちらの記事「コスパ最強?ロックブロスの評判って…口コミや人気の秘密を徹底解説」も、参考にしてください。

サドルの高さの計算に関するよくある質問

サドルの高さの計算に関するよくある質問
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サドルの高さを調整する際に、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式でお答えします。

計算式で出した高さだと、低すぎる(または高すぎる)感じがするのですが?

計算式で算出される数値は、あくまで標準的な体型に基づいた「目安」です。人の体格や柔軟性、ペダリングの癖は千差万別なので、計算値がしっくりこないことは十分にあり得ます。計算値を初期設定の基準とした上で、実際に乗ってみて窮屈に感じたり、逆に足が伸びすぎると感じたりした場合は、5mm程度の小さな幅で上げ下げして、ご自身が最もスムーズにペダリングできると感じる高さを探してください。最終的には、ご自身の感覚が最も信頼できる判断基準となります。

ロードバイクのサドルを適正な高さに合わせると、足が地面に着かなくなって不安です。

ロードバイクの場合、効率的なペダリングを優先するため、サドルにまたがったままでは足が地面に着かないのが正常な状態です。信号待ちなどで停車する際は、サドルから少し前方に降りて、トップチューブをまたぐようにして片足または両足を地面に着けます。最初は不安に感じるかもしれませんが、慣れればスムーズにできるようになります。どうしても恐怖心が拭えない場合は、無理をせず、まずはつま先がぎりぎり着く程度の高さから始めて、徐々に慣らしていくと良いでしょう。

サドルの高さは一度決めたら変えない方が良いですか?

一度ベストポジションが見つかっても、それが永遠に変わらないわけではありません。例えば、走り込んで体ができてくると、より高いサドル高に対応できるようになったり、逆に疲労が溜まっているときは少し低めの方が楽に感じたりすることもあります。また、シューズやペダル、クリートの位置を変更した場合は、サドルの高さも必ず見直す必要があります。定期的に自分のライディングを見つめ直し、違和感があれば積極的に調整することが大切です。

よくあるQ&Aも、参考にしてください。

【総括】サドル高さ計算で快適な走りを

この記事で解説した、サドルの高さ計算に関する重要なポイントを、以下にまとめます。

  • サドル高さに絶対的な正解はなく、個々に合った適正範囲を見つけることが目標
  • サドルが高すぎると膝裏を、低すぎると膝前を痛めるリスクがある
  • サドルの高さの基準は、自転車の種類によって異なる
  • ロードバイクは効率を重視し高めに、ママチャリは安全性を重視し低めに設定する
  • 子供用自転車は安全を最優先し、足つき性を確保することが不可欠
  • 股下の実測値に係数を掛ける計算方法が、最も基本的なアプローチ
  • 股下の正確な測定が、サドル高設定の第一歩
  • 係数はライダーのレベルに応じて、0.860〜0.885程度で調整する
  • 身長からの計算は精度が落ちるため、あくまで大まかな目安として利用する
  • かかとをペダルに乗せて膝が伸びきる高さも、分かりやすい基準の一つ
  • 計算値は出発点であり、最終的には乗りながら微調整を行う
  • プロ選手はデータと感覚を基に、ミリ単位で調整している
  • 専用の測定ツールを使えば、サドル高の測定と再現が容易になる
  • サドルの高さだけでなく、サドル自体の形状との相性も重要
  • 自分の体の声に耳を傾け、試行錯誤を繰り返すことが最適なポジションへの近道

【参考】
>>0歳を自転車でおんぶする際のヘルメット着用って?様々な注意点とは
>>自転車インチの測り方を完全ガイド!身長に合う適切なサイズの選び方
>>自転車のキャリーケース運び方って?基本ポイントと注意点を解説
>>自転車のギアチェンジをこぎながら正しく行う方法って?具体的なコツ
>>自転車のサングラスは危ない?正しい選び方やおすすめアイテムを解説
>>自転車用ダンボールを自作するコツって?安全な梱包方法や注意点とは
>>自転車でレインコートとポンチョならどっちが雨対策に最適なのか?
>>ベルトドライブ自転車のデメリットとは?チェーン式との違いや選び方
>>自転車でリュックは危ない?安全な運び方とおすすめの代替えバッグ
>>自転車に乗れないのが恥ずかしい…不安を解消して克服できるポイント
>>自転車油汚れの落とし方のコツって?基本と失敗しない掃除方法を解説
>>自転車盗難保険はいらないと判断する前に…加入の必要性や注意点とは
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